江草 乗の言いたい放題
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2017年06月26日(月) 日本にもはや正義はない        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



 国有地の売却に関して財務省が国民に対する説明責任を果たさずに「資料は破棄しました」と答えれば、そう答えた責任者を死刑にしてもよいとオレは思っている。国家国民に忠誠を尽くすと言うことは、ウソをつかずに忠実に職務を果たすと言うことだ。国民に知られてはならないことがそこに記載されているから「破棄した」とごまかしているわけであって、そこまでして秘密を守りたいなら、そのために命と引き換えに守るだけの覚悟があるほどの秘密ならばオレは守らせてやってもいいかと思っている。もちろん死刑になってもらってのことだが。

 かつてはそういうときにたいてい事実を知るものが消された。疑獄事件で大臣や議員の秘書が自殺する(させられる?)ということはよくあったのである。議員秘書はいざというときに主人のために死んで奉公させられる存在であるという旧来の自民党の価値観だけを受け継いだ豊田真由子議員が、自分の政策秘書に暴言を浴びせることはある意味納得のいく行動である。

 国民国家を成立させるのに必要な要素が三つある。兵と食と信である。兵とは軍事力であり、食とは文字通り食糧だ。孔子はこの3つの中で一番いらないものはどれかと弟子の子貢に問われて「兵を去れ(軍備を捨てろ)」と答えた。日本が戦後目指した平和国家というのはすなわちこれである。そこで子貢がさらに、「では食と信とどちらか一つしか保持できない場合はどちらを捨てますか?」と問うたところ、孔子は「食を去らん。古よりみな死あり」と答えたのである。誰でもいつかは死ぬものだ。だから食を失って死んでも大差はない。それよりも大事なのは「信」であると孔子は語ったのだ。「信なくんば立たず(信頼を失えば国家そのものが成り立たない)」とまで孔子は言い切ったのだ。

 日本は太平洋戦争に敗れて、この国家の3要素全てを失った。戦後復興の中でもっとも重視されたのは「食」であった。喰えないことには生きていけない。戦後の日本がひたすら豊かさを追及してきたことはある意味自然なことである。そしていつのまにか軍備も世界ランキングの上位になるほどにまで成長してきた。しかし、一番大事な「信」をどこかに置き去りにしてきた。

 政治家や官僚が平気でウソをつく。それを攻撃する野党の側の質問者も国籍を偽っていたりガソリン代をごまかしていたりする。いったい「信」はどこへ行ってしまったのか。この国はどこへ向かおうとしているのか。今一番大切なのは政治が正義を取り戻すことではないのか。どうしてそんな基本的なことに立ち返れないのか。

 オレは右も左も信じていない。同じ党の同士を警察のスパイ扱いしてリンチ殺人したことをなかったことにして宮本顕治が復権し、それを党内の誰も批判せずに受け入れた時点で結局この組織もダメだと思った。トップが間違っていたときにそれを批判することができないような組織は間違っている。安倍晋三を誰も正面切って批判しない自民党がもう終わっているように、共産党も民進党も完全に腐っている。現在の政治勢力にオレは絶望感しか抱かない。

 真に正義を求め、真に国民のために行動できる国士がいれば、オレは必ず投票するし、その国士を支持するだろう。今の所オレがそうした人の一人だと心の中で認めている方は白ブリーフの岡口基一判事だけだ。彼ならオレは信頼できるし、オレが知る唯一のまっとうな裁判官だと思っている。あともう一人上げるなら、それは元文部事務次官の前川喜平さんだろう。前川さんはぜひとも国政選挙に出てもらいたい。少なくとも文部副大臣のあの義家弘介とかいうクソ野郎よりもはるかに立派な方であるとオレは思っている。

 今行われている東京都議会議員選挙だが、果たしてこの候補者の中で「信」を都民に示せる候補者はどれだけいるのだろうか。


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