2017年03月13日(月) |
居眠り運転に過失はありませんか? |
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居眠り運転で人をはねて死なせれば自動車運転過失致死罪である。それでは睡眠導入剤を飲んで運転した結果、居眠りをしてしまって人をはねれば、それは「危険運転罪」である。そんな単純な論理をぶちこわして、睡眠導入剤を飲んでるのになんと普通に運転して事故を起こすよりも軽い「無罪」判決がくだされたのである。大阪地裁のトンデモ判決にオレはあきれてしまうのである。
時事通信の記事を引用しよう。
児童ら6人負傷事故は無罪=危険運転罪、成立せず―大阪地裁
時事通信 3/13(月) 11:18配信
大阪府豊中市で2015年、登校中の小学生らの列に車で突っ込むなどして6人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)罪などに問われた中村恵美被告(51)の判決が13日、大阪地裁であった。
田村政喜裁判長は危険運転罪は成立しないとして、事故については無罪を言い渡した。
中村被告は母親に対する傷害罪にも問われており、同罪に関して罰金30万円とされた。検察側は懲役4年6月を求刑していた。
中村被告は、睡眠導入剤を飲んだ影響で正常な運転が困難な状態に陥ったのに運転を続け、15年5月20日朝、豊中市で登校中の小学生の列に突っ込むなどして、男児ら6人に重軽傷を負わせたとして、危険運転罪に問われていた。
田村裁判長は、事故を起こす前に蛇行運転や信号無視などの異常な運転はなかったと指摘。「睡眠導入剤の影響で普段より注意力が減退していたとは言えない」と判断し、危険運転罪の成立を認めなかった。
事故を起こす前に異常な運転はなかったという。誰だってそうだ。交通事故を起こす直前までは普通に運転してるのである。そんなこともわからないこの田村政喜というボンクラ裁判官は、事故現場まで100人くらい人をはねながら運転しないと「異常な運転」とは思えないようである。こういう馬鹿が裁判官をしているから大阪地裁はトンデモ判決が多いのである。
この裁判は「どうしてもこの女を無罪にしたい」という結果が先に存在し、そのための理由を後から付けてるような気がしてならない。
飲酒運転や麻薬・覚醒剤運転、危険ドラッグ運転などで人をはねた場合の罰を通常よりも重くするために「危険運転致死傷罪」というものが新設されたのだ。その要件は実に簡単である。事故の時に飲酒や覚醒剤、危険ドラッグなどの使用があれば問答無用で「危険運転」とみなすということではないのか。どうして法曹関係者は「飲酒でもその直前までは正常な運転ができていた」などと屁理屈をこねるのか。せっかく作った法律を骨抜きにしているのは市民感覚の欠如した司法関係者である。こういう馬鹿どもの裁判を正すために導入されたのが「裁判員裁判」ではないのか。そこで出たまっとうな判決を高裁の馬鹿どもがどうしてひっくり返すのか。オレには全く納得できないのである。
裁判官の中には岡口基一さんのように正常な市民感覚を持ち、まっとうなことをツイッターでつぶやいておられる方もいる。変なのは白ブリーフ一丁のプロフィール写真だけで他はしごくまっとうな方である。オレが唯一尊敬する裁判官である。こんなまともな裁判官が一人でも増えて欲しい。三権分立の精神を理解し、警察のでっち上げや不当な取り調べを見抜き、常に正義を実現する役目を果たしてもらいたいと思うのである。
交通事故で過失がないのは。歩行者が自殺目的で飛び出してきたりしてきた場合だけである。歩行者が信号無視で横断歩道を渡る時でさえ、信号無視の可能性を予見して運転しないといけないのである。オレは通勤時にいつも交差点では速度を落とす。何度も信号無視の馬鹿が目の前に飛び出してくることに遭遇しているからである。
居眠り運転に過失がないとして「無罪」を言い渡した田村政喜よ、あなたのその判決こそが大きな過失なのである。そんなことがわからないから裁判官は世間知らずだと言われるのである。
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