2017年02月19日(日) |
芸能界とは奴隷労働の世界ですか? |
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清水富美加が突然出家した。オレは彼女のファンである。映画『変態仮面』は不朽の名作であるが、それはヒロインを演じた彼女の魅力によるところも大きい。そんな彼女が月に5万円しかもらえない奴隷労働のような契約を結ばされていたという。本当にひどい話である。その奴隷労働に対して、和田アキ子が「私なんか3万円だった」と所属事務所を擁護してるという。いったい何十年前の話だ。そうやって清水富美加を悪者にしようとするのが芸能界というムラ社会の掟なのか。能年玲奈独立の時も「月給5万円」という話が合った。どうやらこのレプロとかいう悪徳芸能プロダクションは、女優が売れそうになったら悪条件の契約を結ばせてその稼ぎを根こそぎ掠め取ろうとしてるようである。
グラビアアイドル志願の女の子をだましてAVに出させ、断ったら違約金が発生すると脅し、過激な内容のものに無理矢理に出演させるということが問題になったが、そうした状況と今回の清水富美加の件とは本質的には同じことなのだ。「今止めたら多くの人に迷惑が掛かる」「契約書に書いてある」「違約金を払ってもらう」などと脅されて、苦しみから逃れるためにはもう死ぬしかないというところまで追い詰めた連中が「芸能界とはそんな世界です」と開き直ってるのだとしたら、そんな世界はぶっつぶしてくれ。オレは断じてそんな世界は認めたくない。
やりたくない仕事を事務所から押しつけられ断ることもできない。もしも難色を示したら「オレたちが苦労して取ってきた仕事を断って、オレの顔に泥を塗るつもりか・・・」などと脅されるのだろうか。世間でウワサされる「枕営業」ということをさせられてる売れない女優やグラビアアイドルもきっと大勢いるのだろう。そうやって人を使い捨てにする世界のどこに夢を感じればいいのか。本当のことを語れば干され、心をやんだ結果覚醒剤や麻薬に手を出すものもいる。もちろん芸能界はヤクザともつながってるからすぐに欲しいものは手に入る。しかし、一度バレたらもうオシマイである。
今、多くの芸能人が清水富美加バッシングに加わっていて言いたい放題である。誰一人として彼女を擁護する発言をしていない。この異常さはいったいどういうことか。どうして「私もひどい奴隷契約結ばされてます」という声を上げないのか。能年玲奈の時も「洗脳」ということがしきりに言われた。しかし、あれはもしかしたら彼女をひどい奴隷契約から救おうとしたことではなかったのか。報道されたことはすべてレプロ側の言い分であって、真実は全く違う所にあったのではないか。今回の清水富美加騒動を見ていてオレはそんなことを感じるのだ。おそらく多くの芸能人が「今、清水富美加を擁護する発言をすれば干される」と感じていて、それでビビって本当のことを何も言えないのだろう。
せっかく就職してもそこがブラック企業だったり、せっかくバイトをしてもろくに給料をもらえないブラックバイトだったり、今の若者をめぐる状況は悪くなるばかりだ。芸能界という華やかな世界に入ったのに、そこで売れっ子になったはずなのに月給5万円で奴隷労働させられる。誰がこんなひどい世の中にしたのか。必死で声を上げて抗議しようとしてもそうした声は力を持つ大人の前で沈黙させられる。圧倒的な権力を持つ者が、弱い者を押しつぶし、自分の思い通りに支配するという構造がいつまでも変わらないのである。そこで心を病んでしまった者は使い捨てられ、そのまま去って行くしかないのだ。なんとひどい世の中なのだろうか。なんでこんなことになってしまったのか。
オレは映画が好きだ。テレビドラマもアニメも好きだ。気に入った番組は録画してしっかり観るし、映画館にも足を運ぶ。夫婦50割引が使えるので映画は安く楽しめる。そしてすぐれた映画には惜しみなく賛辞を送るし、駄作は容赦なく罵倒する。もっともその基準というのはかなりオレの主観的で勝手なものなのだが。
素敵な作品を作り出す方々には敬意を払うが、その業界に君臨する悪に対してはオレは激しい怒りを感じる。今回の事件で芸能界が何も変わらず、何も反省しないのだとしたらオレはとても気分が悪いのである。
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