2016年12月27日(火) |
富山市議会を腐敗させたのは富山市民である |
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政務調査費のごまかしで1/4近い議員が辞職して行われた富山市の市議補選の投票率が26%だったということを最近知った。領収書の使い回しとか偽造とか、実に稚拙なやり方で税金をだまし取るのが常態化していた富山市議会、さぞや市民の怒りも強く選挙に関心を・・・と思ったら、異常なまでの低投票率でちっとも盛り上がらなかったのである。これでもう富山市は完全に終わったなとオレは思っている。みんながしっかりと投票して、一部の連中に私物化された市政を市民の手に取り戻す改革が進む・・・と思いきや、みんなそんなことどうでもよくて投票にも行かなかったのである。
投票率が低かったら、特定の宗教団体や利権団体の組織票が幅をきかせることになり、市民の声は封じられる。前代未聞の規模で議員たちの税金ちょろまかしが行われていたにもかかわらず、3/4の市民はそんなことどうでもよくて投票を棄権していたのである。おいおい大丈夫なのかとオレは言いたい。市をこの不祥事から立ち直らせて自分たちの未来を決めなければならないという大事な機会をこうしてあっさり放棄できるのだ。富山市民には自浄能力などない。オレはあまりのことにあきれてしまったのである。
選挙権を与えられる年齢が18歳になった。政治に関心がある若者がしっかりと投票することを期待したが、実際は若者は低投票率だった。どこでも投票率が高いのは60代以上の老人であり、政治家はその老人たちの票をゼニで買うような政策を行う。若者の貧困対策とか、少子化対策、婚活事業などを行ってもそれは票にはつながらない。奨学金破産に苦しむ若者は本来ならそんな間違った政治を変えるために一票を投じるべきなのに、実際は投票所にも足を運ばない。「バイトや仕事に忙しい」というが、友人と遊んだりネトゲをしたりする時間も全くないのか。自分たちをますます不幸にしてるのは自分たちの取ってる行動なんだと言うことがどうしてわからないのか。
若者の貧困問題がよく取り上げられるが、貧困なはずの若者はネトゲによく課金し、スマホ依存症で通信費を贅沢に浪費する。非正規雇用のままで30代、40代を過ごしていったいどんな老後が待ってるというのか。「非正規雇用にもボーナスを」などという政府の方針が「正社員にしないでずっと非正規雇用で安く使おう」という企業の悪意を代弁したものであることになぜ気づかないのだろうか。そんなひどい世の中を変えようと若者は立ち上がらないのか。こぞって投票して自分たちの意見を代弁してくれる人を政治に送り込もうとなぜ行動しないのか。
今の日本の政治はクソだ。たいした対策も打てず、実態経済をわかっていない馬鹿政治家がが次々と繰り出す無意味な経済政策にオレは深く絶望する。企業トップもクソだ。もうプラズマディスプレイの敗北が決まった流れの中で2000億円出してプラズマ工場を尼崎に建てた馬鹿ソニックじゃなかったパナソニック」や、原子力事業の未来がないことを見通せずにW・H(ウェスティングハウス)というクソ企業を大金でつかまされた東芝、そして液晶の安売り戦争に敗れたシャープ、こうした企業群がコケたのはすべてトップが馬鹿だったからである。流れをつかんでうまく立ち回ることで生き残ってさらに成長してる巨大企業はたくさんある。フィルムカメラがデジカメに取って代わられたのに、主力のフィルム事業から上手に乗り換えてさらに成長した富士フイルムみたいな優良企業もある。大勢の社員の運命が自分にかかってるということの重大さをわからずに舵取りしてる馬鹿が政治の世界のも大企業にも多すぎるのだ。
オレは日本という国の滅びを見届けてから死ぬのだろうか。それともオレが死んでからこの国が滅ぶのだろうか。
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