2016年07月24日(日) |
黒田の200勝をオレは認めない! |
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広島の黒田投手が日米通算200勝を達成した。新聞各紙は祝福の記事を載せた。オレはその記事を読んでいてすごく腹が立ってきた。それはこの200勝を達成した相手が、今日本で一番弱い球団である阪神であることだ。そんな阪神に勝って達成した200勝にいったい何の価値があるのか。そんな価値は1勝に数えたらだめだ。0.5勝しかオレは認めたくない。だから黒田はまだ199.5勝である。もしも黒田が次に巨人から勝てばそこで200.5勝ということになって初めて200勝達成といえるのだ。クソみたいに弱い今の阪神に勝ったことを記録として認めるのはどうかと思うのである。
阪神は弱い。どうしようもなく弱い。オレは今の阪神を、第二期暗黒時代と思っている。第一期暗黒時代というのは言わずと知れたあの中村負広が率いていた1990年代の阪神だ。あの頃の阪神は本当に弱かった。ローテーションを守ってずっと負け続ける猪俣隆とか、年に一回しか好投しない仲田幸司とか、転んだランナーを刺せずに大暴投する最悪捕手の山田勝彦とか、なかなか香ばしい選手たちに恵まれていて、その選手を凡将として名高い中村負広(阪神ファンは普通彼のことをこのように呼ぶ。ちなみに本名は「勝広」である。)が率いていたわけで、勝てる要素などもとからないチームだったのだ。
その阪神が2005年にリーグ優勝したのを最後にずっと低迷している。その最たる原因は「チームの勝利よりも個人の記録を優先」である。金本の連続試合出場のためにチームの勝ちをあきらめてきたように、今は鳥谷の連続試合出場というどうでもいい自己満足の記録のために阪神は負け数を重ねているのである。実に馬鹿馬鹿しくて涙が出る。黒田が200勝を記録した7月23日の試合も、鳥谷は6番で先発出場して4打席で3三振である。7−0というそのスコア以上に、阪神の選手(特に鳥谷)にやる気が感じられない凡戦であった。
他の球団ではせいぜい守備固めの控え選手レベルでしかない鳥谷敬を、阪神は入団時から特別扱いし続けた。彼は言わば、「無理に作られたスター」だったのである。3割打者だったことは3度しかない。まあそれでも他の阪神の選手よりも「マシ」だったことで彼は阪神の中心選手として出場し続けたのである。あの2度の優勝の時は本当にすばらしいメンバーがいた。赤星憲広、今岡誠、そして全盛期の金本知憲やJFKという抑え投手陣がいた。今、阪神の選手の中でちゃんと気合いが入っていて結果も出せてるのは福留孝介とメッセンジャーの2人だけである。どうしてそんなチームが勝つことができるのか。
今年の阪神は勝つことを捨てた。それはファンの誰が見ていてもわかる。そんなチームにとって必要なのは、凡戦をただ繰り返すのではなくて、同じ負けるにしても明日につながる負け方をすることである。正捕手として原口を育てることである。鳥谷を先発メンバーから外すことである。安藤や福原といったベテラン投手にはもう隠居してもらうことである。守備が悪いからと高山俊を変えないことである。未来の阪神をどんなチームにするのかというビジョンを立てることだ。
将来の阪神を支える中心選手となるのは、今のメンバーのなかではおそらく高山と原口だろう。高山はドラフトで競合相手だったのがヤクルトであったことを考えても期待できる。阪神のスカウトの目はいつも節穴だが、ヤクルトのスカウトはいつも正しい。そんなヤクルトが狙った選手がはずれのワケがない。彼こそは将来の阪神の4番打者である。阪神が鳥谷を獲得したその同じ年に、ヤクルトは鳥谷と同じ早大の青木宣親をなんと4位で指名していた。鳥谷を見ていたスカウトは目の前に居た青木宣親の素質にも気づかないほどダメなヤツだったのである。青木が入団二年目にシーズン200安打を達成して後にメジャー行きしたことを思うと、なんでそんな選手がわからなかったのかとオレはあきれるのだ。
今季の阪神はもう終わった。阪神が来季のためにまずすべきことは、捕手を原口、レフトを高山で固定して残りの試合を戦うことである。原口が捕手として大成するようにちゃんと育てないとダメだ。間違ってもかつての関川や北川みたいに野手転向させてはならない。打てる捕手は12球団見回しても巨人の阿部慎之助しかいない。里崎レベルの打撃成績でも評価されるのが捕手の世界である。谷繁みたいに打率2割台前半でも2000本安打できるのである。さて、金本監督にそこまでのビジョンがあるのだろうか。
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