2016年02月22日(月) |
インフルエンザB型闘病記 |
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オレはインフルエンになどはならないと思ってた。息子が新型インフルエンザになった時も同じ家で暮らしているオレは平気だった。だからオレは「ウイルスなんかにやられてたまるか!」「オレは絶対にインフルエンザにはかからない!」という妙な自信があったのである。もちろん若い頃にはインフルエンザになったこともある。しかし、それはもう何十年も前のことである。
少し頭痛がした。のどが痛いと思った。風邪の引き始めかも知れない。体温計ではかってみたが熱はなかった。オレは安心して市販の葛根湯の顆粒を飲んで、大量のみかんを喰ってビタミンCを補った。しかし、風邪の諸症状は改善されなかった。それでオレは「診察してもらってもっとよく効く風邪薬をもらおう」と思ってかかりつけの医院に行った。そのときも熱はなかった。ただ、周辺に多くのインフルエンザ患者がいることを告げると「念のために検査しましょう」ということになった。鼻の奥になんか突っ込まれて、採取したそれを検査キットに入れられた。しばらく待ってから結果が告げられた。「ここに緑の線があるでしょ。B型です!」オレはインフルエンザB型の感染者ということになって奈落の底に突き落とされたのである。
そのまま処方箋をもらって、薬局で「イナビル」という吸入薬をもらった。近所の親しい薬局だったので、そこで使い方も説明してもらって吸入することになった。なんか粉末を思い切り吸入するというヤツで、これを一回使えばもうOKというスグレモノらしい。タミフルやリレンザよりも今はこっちが流行ってるそうである。
さて、この吸入でたちまちオレの体内のウイルスは撲滅されて・・・と期待したのだが、翌日はまだウイルスが猛威をふるっていたのだ。オレは激しい頭痛と倦怠感と鼻水に苦しんだ。なんか意識がもうろうとして、悪寒がして、そのまま布団の中でうめいていたのだ。楽になったのはイナビル吸入から24時間後くらいだった。寝ていれば楽になれると思って、とにかく眠ることを心がけた。起きていても何もできないことはわかっていたからである。ただもう苦しかったのである。
今回、オレが「検査してみよう」と思ったのは本当に「ついで」である。「たぶんインフルエンザじゃないだろうな。熱もないし」というのがそのときの正直な気持ちだった。もしもそこでB型陽性反応が出てなかったとしたら、オレはきっと翌日も出勤してウイルスをばらまいて多くの感染者を増やしていたはずなのである。ただの風邪引きということなら少しくらいしんどくでも休まなかっただろう。だから「インフルエンザ」=「出勤禁止」というのは日頃ほとんど休めないオレにとって天恵みたいなものだったのだ。
病気にはならない方がいい。でもなってみないとわからないこともある。インフルエンザになったらどんな症状が出るのか。どれくらい身体がダメージを受けるのか。そういうことを改めて実感できたことはそれなりにいい体験だったという気もするのである。
この冬、インフルエンザに感染した国民は100万人を超えるという。そこまでメジャーな国民病なのである。どうすればこの病を撲滅できるのだろうか。しかし、金儲けしか考えてない医師の中には、「インフルエンザを流行らせて一儲けだ!」とビジネスチャンスとみているヤツだってきっといるだろう。全くもって許せないのである。オレは闘病中苦しくて死にそうだったのである。
今回、オレが世間に広めたいインフルエンザ撲滅のためのスローガンがある。
「熱はなくともインフルエンザを疑え!」
熱が出てないからと言って、どうか放置しないでほしい。
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