2015年12月12日(土) |
大暴論・いますぐエコカー減税をやめろ! |
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ガソリンが安い。とにかく安いのである。オレは車を燃費のいい軽自動車に買い換えたのでそその恩恵を余り被ってないのだが、それでも毎月のガソリン代は以前の半額以下になった。おそらくトラック輸送をしている運送業界や、バスやタクシーは安くなったガソリン代でホクホクしてるのではないだろうか。その恩恵をきちんと従業員の給与に還元してるだろうか。業績の悪いときは給与を削るくせに、こうして燃料代がコスト削減できている時はその分を会社の内部留保に回してしまうのは日本企業の悪弊だ。ちゃんと社員の方に還元してもらいたいのである。
そうしてガソリンが安くなった以上にクルマは燃費がよくなった。今、各メーカーは燃費のいいハイブリッドカーを発売していて昔に比べて平均燃費はどんどんよくなってるわけで、そうなるとますます国の税収は減ってしまう。エコカー減税という方法で燃費のいいクルマを減税した上に、そういうクルマはガソリンの消費も少ないのでガソリン税や消費税として国に入ってくるゼニも減ってしまうという悪循環が起きているのだ。こんなことでは政府の財政に大きな打撃が発生するのである。
ではどうすればいいのか。ガソリン税を上げて、原油の値下がり分を国が掠め取るというのがまず考えられる。オレはこんなことされるとイヤだが、官僚どもの中にはこういう考えを持っている人間もいるだろう。「こんなに安いんですよ、少しくらい税金分を増やしても大丈夫ですよ」ということを発言する財務官僚がいたら全くもって許せないのであるが、そういう考えが出てこないとも限らないのだ。
そこでオレが提案するのが、どんどん走れということである。この安いガソリンをじゃんじゃん使って使って使いまくれということである。日本中にたくさん張り巡らされた高速道路をどんどんみんなが利用するように、期間限定でもいいから遠距離割引を積極的に導入しろということだ。たとえば高速道路の料金の上限を1万円とかにすれば、それ以上は走った分だけお得ということになるので、大阪から富山までマイカーで家族旅行しようと思っていた人が、無料分をちゃっかり利用しようとして青森まで走ってくれるかも知れない。そうすればガソリンもたくさん消費するし、途中のサービスエリアやハイウェイオアシスでじゃんじゃん買い物や飲食をしてくれるはずだ。
通行量が増えれば田舎に作った高速道路もムダにはならないのである。昔民主党がやった一律に1000円とかにするというバラマキはただ交通渋滞が増えただけで何のメリットもなかったわけだが、オレの提案する「料金上限制度」ならば、遠距離利用が増えることと途中で休憩に立ち寄るSAやHOが繁盛するのでかなりのメリットが期待できると思うのである。もちろん九州や東北といった地域の観光客も大幅に増えるだろうし、日本中で「ドライブ旅行しよう」という機運が高まるのは間違いない。
さらにドライブ旅行する人を増やすプランがある。それは政府が大量のキャンピングカーやトレーラーハウスを「災害住宅」用に備蓄しておいて、それを平常時は観光向けにレンタルすることである。粗末なプレハブの仮設住宅よりも、しっかりとしたトレーラーハウスの方がはるかに居住性は高いはずである。ふだんはそれを旅行用にじゃんじゃん使ってもらい、数年に一度の災害時は仮設住宅として使うのである。借りる人には「災害発生時にはそちらでの使用が優先されます」ということで了解してもらって貸し出せばいいのだ。取り壊してしまう仮設住宅と違って長期間利用でき、しかも空き地さえあれば設置できて工事の必要もないのである。
税収減にしかならないエコカー減税なんて即座に廃止するべきだ。そういうクルマに乗る人達はすでに十分ガソリン代がかからないというメリットを享受しているのである。むしろ大量のガソリンをムダに浪費してガソリン税をじゃんじゃん払ってくれる燃費の悪いクルマこそ減税してやるべきなのである。そういう燃費の悪いクルマを「エコカー」に対して「バカカー」(馬鹿みたいに燃費の悪いクルマ)と呼ぶとしたら、バカカー減税をオレは提唱したいのである。馬鹿みたいにガソリンを無駄遣いするクルマをじゃんじゃん走らせて国にガソリン税を納めてくれる優良納税者が増えれば、国家の財政にとって大きなメリットだ。
街を走るクルマが「アクア」や「プリウス」ばかりになってしまうのはガソリンの消費量を減らしてしまうという意味で決定的に景気にはマイナスなのである。そんなクルマを優遇してしまったからガソリンの消費量は減り、ついには合理化のために石油元売りの合併という事態を招いてしまったのである。通常のガソリンスタンドがどんどんセルフ式にとって代わられたことで若者の雇用機会が大幅に減少するという悲劇が起きたが、「バカカー減税」とはムダにガソリンを消費するクルマを優遇するという画期的な制度である。それによってガソリンの消費量が増加に転じれば、セルフ式ではなく有人スタンドへの回帰も起きるかも知れない。巨乳のおねえちゃんが胸を押しつけて窓を拭いてくれるというオプションも復活するかも知れないのである。そういうスタンドがあれば高くてもオレは絶対に行くのである。
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