2015年09月04日(金) |
五輪エンブレムという巨大な利権について |
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五輪エンブレムは巨大な利権である。今回の佐野研二郎氏のロゴがそのまま使われていれば、博報堂には莫大な五輪ロゴ使用料が入ってきたわけで、そのゼニがあるからこそ選ぶ段階ですでにイカサマだったのである。公募とはいいながら、自分たちとは無関係な企業にそのゼニが落ちるようなことがあってはならないのだ。それが明らかにパクリであっても専門家らしい言い訳を繰り返し、ゼニにしがみついていたのである。
五輪エンブレムに関して、すべての国民を納得させる方法が一つだけある。それは完全公募方式である。作品を応募するには10万円程度の供託金を積ませ、(大学生や高校生は5000円くらいにしてもいいが)、投票には一票100円くらいの投票券を買わせて有料投票ということにする。そうして公開の場で、誰が見ても公平な形で選ばせるのである。AKBの投票と違って一人で1票という原則は公平に守られるようにすればいい。そうすれば誰かを勝たせるというイカサマも起こせないだろう。
ネット上に応募作品を公開し、その作品に自由に投票できるようにするのだ。そして集まった投票券の売り上げは一部を当選者の賞金に充て、残りは五輪施設の整備費などに使えばいいのである。
そして決まった作品は利権の巣窟である広告代理店を通させないで、その個人に企業からのエンブレム使用料が入るようにしたらいいのだ。もちろん個人だから金額もかなり抑えてもいい。一社あたり100万円程度でいいじゃないか。そこで億というゼニが飛び交うような世界だから不正が起きるのである。
五輪招致の時に使われた、小さい桜の花をたくさん使った日本的な図案のエンブレムは、無償で多くのところに配ってしまったのでもう使えないということだった。使えない理由が「無償で配ったから」ということであり、つまりはゼニなのである。これからゼニを払ってもらわないといけないからダメということなのである。
あるコンビニが、おでん70円キャンペーンにのポスターとしてちくわとあげと大根とこんにゃくで今回ボツになった五輪エンブレムの形に並べるというパロディ広告を作って、それを五輪の組織委員会に「使っていいですか?」と問い合わせたところ即座に却下されたらしい。もちろんコンビニ側はそんな冗談企画に対してエンブレム使用料のゼニをわざわざ払う気もなかったのだと思うが、ただ勝手に使うのもどうかと善意で問い合わせたのに却下されたのである。数十億のゼニを払ってくれる大企業しか相手にしていませんという相手を見下した態度ではねつけたのだった。
オレは電通とか博報堂とかいう広告屋が大嫌いだ。こいつらがまるで日本の企業の生殺与奪の権を握ってるかのように振る舞い、巨額のゼニを企業から収奪していることがオレはたまらなくいやなのだ。おまえらのせいでテレビ番組はどんどんつまらなくなってしまうし、広告料を回収するためなのかバラエティ番組のCM時間はやたら長い。
おそらく次に選ばれる五輪エンブレムも、一般の国民から見れば「えっ、何これ?」という感じのつまらないものが、広告業界の八百長で決められるのだろう。それがいかにダサいものであっても、広告業界の人間はもうすでに頭が腐っていて自分たち業界の利権のことしか考えられないので世間の批判なんかに取り合おうとはしない。
なぜ佐野研二郎氏のデザインがダメか。それはネットの民によってパクリ認定されたからである。ところが組織委員会がこんなにケチがついたモノを最後まで守ろうとしたのは、すでにそれで巨額のゼニを受け取っているからである。そして次のエンブレムもまた一つの巨大利権であり、そこに一般の国民の視点や支持などが取り入れられることはない。そんなことは広告業界の人にとってはすべて無視できる些末なことだからだ。
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