2015年02月22日(日) |
馬鹿のせいで高い任意保険料 |
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この春高校を卒業する次男が岡山まで出かけて合宿の自動車教習所に通っている。帰ってくれば当然家にあるクルマを運転するわけで、18歳の息子のために任意保険も条件変更をしないといけないわけだが、その差額を聞いてオレは仰天した。なんでこんなに高いのか。それともオレの契約している富士火災が他と比べて高いのか。とにかくぶっ飛んだのである。
我が家には古いスバルドミンゴがある。オレがふだん運転する三菱FTOを免許取り立ての少年に運転させるわけにはいかないので、息子がそのドミンゴを運転できるように任意保険を条件変更することにした。ちなみに保険は20等級、割引率は63%である。今、運転者年齢条件を30歳以上にしてるのだが、これを18歳にしたところ、なんと一年間の保険料が44000円→113000円に跳ね上がったのである。なんということだ。63%の割引がなかったら軽く20万円以上になっていたのである。
さて、どうしてこんなに保険料が高くなるのか。それは18歳のドライバーの事故率が高いからである。さっきニュースで写真を見たのだが、神奈川県では18歳の高校生が暴走した車が電柱に激突して真っ二つになっていた。どれだけの速度で激突したらクルマがあんなふうにちぎれるのか。そして18歳の任意保険掛け金が高いのは、そういう馬鹿の起こす事故の分まで善良なドライバーが負担させられるからである。
若者のクルマ離れが昨今報道されるが、そもそもそんな高額の任意保険料をぼったくられるのにクルマを買う気になるだろうか。我が家の場合はたまたま長期間契約で割り引き恵いつがかなりUPしているわけだが、もしも18歳の若者がいきなりクルマを購入して割引率ゼロで任意保険に加入するとすれば、普通のファミリーカーでもその掛け金だけで軽く20万円を超えることになるのである。うっかり事故率の高いスポーツカーなどを購入するとすれば、単純に比較して任意保険料は年間で40万円くらいになってしまうのだ。そんな高額の保険料を払うのはたいていその親だと思うが、それにしても高額すぎるような気もする。
クルマを所有するということは、そのクルマを購入する代金だけではない。ガレージを借りる場合はその賃料も必要だし、走ればガソリン代もかかるし、その上車検のたびにゼニがかかる。その上こんなに高い任意保険料である。多いときは月に2万円以上だ。このような状況下でもクルマを運転したいというのはよほどゼニの余ってるブルジョワの若者だけということになる。非正規雇用が増えて若者の多くが貧困に陥ってる今、どれだけこの負担に耐えられる若者がいるのか。若者のクルマ離れを作ったのはこのような社会の仕組みなのである。
任意保険がドライバーの相互扶助の制度である以上、一部の馬鹿が得をして多くの善良なドライバーが損をするのは仕方がないわけだが、それにしてもオレのように負担させられる側にとっては腹立たしい話である。
もしもオレが今18歳の若者ならば、クルマを購入せずに必要な時だけにレンタカーを借りるだろう。若者のクルマ離れというのはそういうことなのである。
実際に事故を起こすのは誰か。最近の交通事故は高齢者、特に認知症の高齢者が起こしている。そういう方々の保険料を思い切り高くすることはできないのか。85歳以上の高齢者の任意保険掛け金を10倍くらいにすれば、高齢者の免許返納を早めることができるはずだ。もちろんそういう提案をすれば自分が高齢者になった時に負担が重くなるわけだが、全体のバランスを考えた時、若者の高負担に比べて老人の割り増しが足りないような気がするのである。オレの実感としては高齢者は金持ちと生活保護受給の貧乏人とに二極分化してると思うので、その金持ちの方からは任意保険料もぼったくってくれよ、認知症検査もきちんとして、逆走老人やスーパーに突っ込む老人なんかは撲滅してくれよと切に願うのである。
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