2014年11月23日(日) |
連続殺人老婆についての私感 |
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67歳筧千佐子容疑者が次々と結婚相手や交際相手を毒殺してその遺産を手に入れ続けたことはほぼ間違いない。本人は全面否認しているが、そこで「はい私がやりました」と認めた保険金殺人犯はいままでにいなかったように、この筧容疑者もおそらく裁判でもずっと否認したまま死刑になるのだろう。そういう「嘘つき」の心境というのはいかなるものだろうか。最後までそうして「やってない」と熱烈に主張することで、時に支援者が生まれるし、本人もその嘘に酔ってしまう。小野悦男という連続殺人鬼がいたが、彼は大勢の支援者をだましてついに「冤罪」を勝ち取ったのちにまた女性を殺した。その主張が嘘であるということを見抜けずに支援活動を行った方たちはものの見事に騙されていたのである。
筧千佐子容疑者が受け取った遺産額は10億を超えるそうだが、それらは先物取引などに投資されてそのほとんどがなくなってしまい、親族からの借金まであるという。投資をたしなむ私としてはそのセンスのなさにもあきれるのだ。なぜ億単位の資金があるのにそんなにリスクのある投資にのめり込むのか。仮に1億の資金があればその全額をリスクのある投資に突っ込むのではなく、きちっと分散投資しておけばすべてなくなるということはなかったのだ。1000万失っても残り9000万は残ってるというふうに分けて考えるべきだったのである。投資とバクチは違う。バクチのような形でしか投資ができないから全額失うのである。
もしも筧容疑者が殺すのを最初の1、2人で止めておけば、おそらくバレなかった可能性が高い。おそらく世間の多くの保険金殺人はそのような形で見逃されているのだろう。そして「結婚してすぐに夫を失った」かわいそうな人として周囲に同情してもらえるのである。実際に青酸化合物などを使わなくても、病気になるような食事を与え続けて生活習慣病で死なせるという長期戦を狙う人もいるだろう。親子以上に年齢の離れた相手と結婚して、カラダに悪い食事をせっせとさせ、酒をじゃんじゃん飲ませれば短命にできる。もちろん殺される側はそんな計略には気づかずに「いつもおいしい食事と酒で満足じゃ」と思うわけでこの場合殺意の立証がきわめて難しいのである。その代わり結果が出るまでに時間がかかるので、下手をすると自分の時間も20年、30年と奪われてしまうわけでなかなかリスクの高い手法であると言える。青酸化合物やヒ素を使うのは勝負が早いが、バレるリスクもあるわけで、そのあたり殺す計画をたてる側もなかなかに面倒なのである。
持ち家や財産はあるが子どもはないとか、親族と疎遠であるとかいう高齢者が今はたくさんいるわけで、それを狙う振り込み詐欺や投資詐欺、原野商法などさまざまな連中がいるわけだし、NISA口座を開設させるといいながら後で紙切れになるようなリスクのある金融商品を買わせる某大手証券会社みたいな詐欺集団もいる。日本にはまともな投資のプロなどほとんどいない。だから年金資金の運用も外部に丸投げされていてそいつらに手数料としてじゃんじゃん巻き上げられてしまっているのである。
高齢者の持ってるゼニをうまく相続時に国が巻き上げて、じゃんじゃん若い人に使ってもらうということが今の日本の景気をよくするため、そして政府の財政赤字を改善するには必要だ。ところが今は貧しい若い人が納めた税金を、豊かな高齢者のために使うという間違った状況が生まれている。高齢者が「老後が心配だから少し若い方と結婚して・・・」と思う人が多いから、それにつけ込む筧千佐子のような金目当ての殺人者が登場するのである。「ゼニなんかなくても老後は安心」という社会にして、生きてるうちにそのゼニをじゃんじゃん浪費してもらい、結果的にそれが若者に還元されるような仕組みが必要なのである。
最後に実に下世話なことなんだが、殺された男性たちはこの筧千佐子容疑者と肉体関係があったのだろうか。オレはそれが気になるのである。67歳の女性は現役なんだろうか。以前に熟女老女を多数在籍させた売春組織が摘発されたことを思えばきっと十分に現役だったのだろう。そしてカラダの関係がなかったら男性たちは結婚や交際しなかっただろう。相手の持つ億単位のゼニを巻き上げるためにはそれくらい筧千佐子容疑者にはなんでもないことだったんだろう。今回逮捕されたことで新たな犠牲者は出なくて済んだのだが、おそらくこの世には同じようなことを考えてる女は無数にいるはずである。
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