2014年09月04日(木) |
世界はウクライナを見捨てました |
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ロシアの正規軍が投入され、国境を越えてウクライナ領内に進入してきて、親ロシア派の反政府勢力と一緒になってウクライナ政府軍と交戦している。ロシアがウクライナに対して侵略行為を行ってることはもはや明白だ。しかし、オバマ大統領は相変わらず「口先だけ」だし、安倍首相もロシアとの関係悪化を恐れてか何も言わない。EU諸国もロシアを批判はしても行動は起こさない。ウクライナは世界から見捨てられたのである。
軍事力という力を行使して、国境線を変えるという侵略行為
第二次大戦の後に確認されたのは、そういうことをやめようという確認ではなかったかそれを行おうとしたドイツや日本は連合国によって完膚無きまでにたたきのめされたのではなかったか。そうして世界秩序は構築されたはずだった。国連はそのために作られたのではなかったか。しかし実際には中国のチベット侵略は行われたし、アメリカはベトナムに介入してベトナム戦争を起こした。
戦争が起きて誰が苦しむのか。今、ウクライナ東部からは大勢の難民が首都キエフに逃れてくる。もちろんそこで生活ができるわけではない。しかし、自宅周辺が戦場になればそこで一般市民が犠牲になるのは日常だ。親ロシア派の連中やロシア兵が住民に対して略奪行為を行ったり「民族浄化」という名のレイプをしたりすることは容易に想像できる。マレーシア航空機の乗客の遺体から金品を奪い、クレジットカードを盗んで使う連中が、住民の安全を考えてくれるはずがない。もはやその地域は、安全には暮らせない「無法地帯」になっているはずである。
しかし世界はウクライナを見捨てたのだ。どこも救済などしてくれないのである。ロシアに向かって正面から抗議する「義」を語る国家も政治家もいない。もちろん日本の腰抜け政治家どもには箝口令がしかれているのだろう。「プーチンを刺激するな」というふうに。プーチン批判の言葉を言って言わなくても、北方領土が返ってこないことなど誰もがわかっているのに余計な気遣いをしているのである。
ウクライナは巨額の借金で破産状態である。ロシアから天然ガスの供給を受けているがその代金も払えない。もしもEU諸国がウクライナを本気で救うということなら、ゼニを出せないといけないのだが、そんな返ってこないゼニをどこも負担したくない。そういうわけでウクライナは見捨てられているのだ。そんなお荷物をヨーロッパの諸国は仲間に入れたくないというのが本音で、ロシアにそのまま併合されてしまえば借金も解消すると思われてるのだろう。ウクライナという国家が消滅してしまえば、もはやその借金も返さなくてもよくなってしまうのである。明治維新に起きた大政奉還後の幕藩体制の崩壊で、幕府や諸藩が莫大な借金を踏み倒せたのと同じ論理である。
世界はウクライナを見捨てた。これはまぎれもない事実だ。ロシアは軍事力で領土拡大に成功した。これもまたいずれ未来に起きることだ。それを見ていた中国がきっとアジアで同じことをしようとする。それもまた逃れられないことである。
日本は国際社会でどうあるべきなのか。オレはただ一つのことを主張してもらいたいと思っている。それは「義」である。困ってる人を助けること、それだけを日本は果たせば良い。ロシアの侵略で家を失った人たち、故郷を奪われた人たちを支援することだ。難民となった人たちを日本に受け入れることだ。「戦争のない国で平和に暮らす」権利を彼らに与えられる国として、国際社会にアピールすることだ。
正義を語ることは空しいことかも知れない。しかしこんな時代であるからこそ、オレは「義」を語りたいのである。ゼニのためにしか行動しない連中がオレは許せないのだ。政治家も企業人も。
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