2014年05月06日(火) |
大福に入れるフルーツは何がベストか? |
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オレはいちご大福が好きである。おいしい苺が入ったいちご大福を食べるのは至福の瞬間だ。それにしてもこんなおいしい組み合わせを思いついてくれた和菓子職人には感謝するしかないのである。今から20年以上前にはじめて食べたいちご大福の感動は今でも覚えている。
いちご大福がおいしいということが広く世間に知られてから、他のフルーツを大福にいれることがいろいろと実験された。そこには多くの試行錯誤や失敗が存在したことは想像できる。商品化につながらなかった多くの大福があったのだろう。そしてフルーツは鮮度が命である。贈答品として用いるにはある程度の日持ちが必要だ。そういうわけでフルーツ大福には「短かすぎる賞味期限」というハンデが常につきまとったのである。販売する店の側は、売り切ってしまわないと廃棄しなければならないリスクを背負うことになる。だから多品種展開はなかなか困難なのである。
そのフルーツ大福の人気店が大阪・堺市にある。「一心堂」というお店だ。店の前の駐車場は4台しか置けないのだが、いつもそこにはひっきりなしに車が駐まり、休日はガードマンがわざわざついて車を整理している。たった4台分のためにガードマンを常駐させなければならないほどに人気のある店なのである。狭い店内にはいつもお客さんがひしめている。
この店では定番の苺大福だけでも何種類もある。白あん、黒あん、練乳苺、そして苺の品種によってスペシャルなものも登場する。それ以外のフルーツもマスクメロン、ラ・フランス、マンゴー、巨峰、スイカ、キウイ、パイナップルなどさまざまだ。白桃もある。スイカのジューシーさはもうたまらない。食べてみるとあまりのおいしさに死にそうになる。
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この写真は「一心堂」さんのサイトからお借りしています。
実はこの「一心堂」、梅田の阪急百貨店にもテナントとして入ってるのだが、そちらで販売されてるものは商品ラインナップの一部だけである。買うならやはり作りたてが出てくる本店に行くべきだ。堺本店に行くと、作りたての大福が次々と補充されるのである。みているだけでなんだか幸せな気分になるのだ。
オレは和菓子が好きである。京都にいた学生時代、オレはさまざまな和菓子店を回ってはその店の看板商品を食べた。京都の和菓子の有名どころはほとんど制覇している。今は超有名店になってしまった「出町ふたば」の豆大福も、オレが学生の頃は普通におやつとして食べていた。今は店の前にいつも行列ができていてなかなか買えないのである。
しかし、中には「老松」の夏柑糖のように高価すぎて貴重すぎて今でも食べられないものもある。どうしてこの一品が1000円以上するのかなどと思ってもったいなくて買えないのである。京都の和菓子にはそうした高級感あふれるものが存在し、それはオレのような庶民には高嶺の花だ。
しかし大福は違う。大福はどんなに高くてもせいぜい400円くらいまでで買える。そんなお手頃価格で楽しめるのである。そして食べたときのあの至福の味わいはもう何ものにもまさるのである。ああ、どうしてこんなに大福はうまいのだろうか。
「一心堂」のキウイ大福やパイン大福を食べて思うのは、適度な酸味は大福の甘みととても合うということである。ああもうたまらない。この記事を書いてるとまた大福が食べたくなったのである。今から買いに行くしかないのである。もうどうしようもないのである。
「一心堂」
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