2014年04月30日(水) |
JTB、馬鹿社員に大迷惑 |
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朝日新聞のWEBサイトでこんな新聞記事を読んでびっくりした。
生徒装い「遠足中止を」 JTB社員、手配ミス隠す? 2014年4月29日21時18分
JTB中部(名古屋市)の多治見支店に勤務する男性社員(30)が、岐阜県立東濃高校(同県御嵩町)の遠足で使うバスを手配し忘れ、さらにこのミスを隠すため、生徒を装って「遠足を中止しなければ自殺する」という趣旨の匿名の手紙を作成し、同校に届けていたことが29日、わかった。同校は手紙の内容を検討したうえで、予定通り遠足の実施を決めたが、バスは配車されず、遠足を延期した。
同校は毎年、この時期に全校生徒が対象の遠足を行っている。今年は学年別に計317人が東山動物園(名古屋市千種区)やナガシマスパーランド(三重県桑名市)などに行く予定で、入札で落札したJTB中部にバス11台の手配を発注した。
ところが、遠足前日の24日夕、社員が同校を訪れ「学校のポストのそばに落ちていた」と手紙を渡した。同校が内容を確認すると「明日の遠足を中止しないと自殺する」という趣旨で、生徒が書いた可能性があるものだったという。
このため同校は、すべての生徒の安否を確認し、結局、予定通り遠足を実施することを決定。25日朝、生徒たちが集まっていたところ、再び社員が同校を訪れ、バスが用意できていないことを告げたため、遠足は延期になった。
その後、同校はJTB中部に原因調査を依頼。社員が直前になって配車していなかったことに気づき、ミスを隠すため、手紙をでっち上げていたことが分かったという。早野稔教頭は「生徒がとても楽しみにしている行事で非常に残念」としている。
JTB中部の松本博社長は「大切な学校行事の遠足が延期となり、関係者に大変なご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と謝罪した。
JTBと言えば旅行社の中でも大手、そこがきちっと受注した旅行の計画で、まさかこんなことがあるとは・・・とオレはびっくりしてしまうのである。高校で修学旅行や遠足の係をした経験から言えば、もしも旅行社の方が契約通りに仕事をしてくれないととんでもないことになるわけで、予約がとれてなくて飛行機に乗れない子どもが出たり新幹線に乗れなかったりしたら旅行は台無しである。
この記事では名前が出ていないのだが、当然学校側は損害賠償をJTB中部に求めることができるわけで、JTB中部はこの迷惑な社員に対して厳重な処分を下すだろう。ただ、この社員がうつ病などの病気が原因で今回の事態を招いたのだとしたらどうか。病気の原因が仕事のせいならば、それは労働災害ということになるのか。記事に名前が出ていない場合に考えられるのは、なんらかの精神疾患で配慮が必要な場合と、警察幹部の子弟だから配慮している場合とである。
遠足が突然中止になって、しかも後日に改めて実施ということになれば高校の側のさまざまな行事の計画なども変更しなければならず、その分通常授業が削られることになる。生徒たちが被った不利益は金銭に換算できないものである。このことについてJTB中部はどのようにお詫びするのだろうか。金銭に換算できない迷惑をどのように賠償するのかということも気になる。とりあえず変更して実施する遠足のバス代とかは全額無料にしてJTB中部がかわりにバス会社に支払うべきだろう。
社員を雇用するときに、大企業ほど「変なヤツかどうか」をちゃんとチェックして採用すると思うのだが、こんなめちゃくちゃな馬鹿をどうして採用してしまったのだろうか。オレはとても不思議に思うのである。もちろんどんな大企業にも「変なヤツ」とか「馬鹿」はまじってるわけで、だから時々世間が「アホか!」と思うような事件や事故が起きるのだが、そういう人間が一定の割合で発生するというリスクを我々の社会は宿命的に受け入れる必要があるのかも知れない。
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