2013年11月07日(木) |
百貨店商法の終焉について |
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日本中で行われていたことがあきらかになった「食品偽装」は、結局のところ消費者をだましてゼニもうけをしようとする悪意のもとに行われていたということは衆目の一致するところである。どんなに言い訳をし、謝罪したところで「だまして安いモノを高く売りつけていて儲けていた」という事実は変わらない。そしてその悪巧みが「大手百貨店」や「有名レストラン」のブランドを使って行われていたということがまぎれもない事実なのである。とりあえずズルをやってきた店はすべて「ズルの店」のマークでも店頭に表示してお詫びの意志を示すべきだろう。だましていたことは事実なのであり、過去に起きたことはいまさらどうやってももとには戻せない。
高級おせちとかもこれまでずっと、実は安い材料を使ってぼったくりを繰り返してきたわけである。わざわざ高価なホテルのおせちを注文しても実は激マズだったという話をよく聞くが、それもこういう理由ならばと納得できる。きっと中味の品質をかなり落としていたのだろう。
読売新聞の記事を引用しよう。
虚偽表示で異例の通達…年末商戦へ焦る百貨店
高島屋に続き、三越伊勢丹や小田急百貨店、そごう・西武でも店舗内のレストランで表示と異なる食材が使われたことが発覚した。
食材の虚偽表示は外食チェーンなど他業界に波及する懸念もある。
年末から年明けにかけての商戦に与える影響を懸念する声も出ている。
虚偽表示は、三越伊勢丹の百貨店を含む9施設で52品目、そごう・西武の百貨店7か所で13品目に上った。原材料の産地を変更しながら、メニューの表示を据え置くなど管理の甘さを浮き彫りにした。6日に記者会見した三越伊勢丹ホールディングスの赤松憲常務は「原材料の管理ルールが不十分で、点検する社員の意識も低かった」と陳謝した。
百貨店業界では、高島屋での虚偽表示の発覚を受けて5日、業界団体が加盟店に食品表示の調査を行うよう異例の通達を出した。多くの百貨店ではメニューが正しく記載されているか確認する作業を急いでいる。
百貨店や商業施設のレストランの多くは業務委託を受けたり、テナントとして入居したりしている外食専門業者が運営する。高島屋や三越、小田急百貨店で形を整えた加工肉をステーキとして提供していたレストラン運営会社は、読売新聞の取材に「同じ肉を使っており『加工した』との認識はなかった」という。
百貨店側の危機感は強まっている。歳暮やおせちなど年末商戦の需要期を控え、「損なわれた信頼の回復が急務」(大手百貨店幹部)と焦りを隠さない。
(2013年11月7日09時16分 読売新聞)
「損なわれた信頼の回復」と書かれても、なんだか空々しく感じてしまうのだ。おまえら百貨店の商売というのがもともとそういうものじゃないか。同じ服をアウトレットで買えば安いのに定価販売して暴利をむさぼることと同じであって、「大手百貨店」というブランドに付加価値を与えて、そこに「ぼろもうけ」をしたいと思ってる連中が群がって高いモノを買わせて詐欺商法をやっていたにすぎないのである。
オレはそもそも百貨店でモノを買わない。百貨店を使うのは無料駐車場として利用するときだけだ。2時間の駐車券が欲しいのでその駐車券をもらえるだけの百貨店共通商品券を買う。その商品券は次は図書券になる。最後はその図書券で本を買えばいいわけで、駐車券の発行金額が3000円ならば、3000円現金→3000円商品券→3000円図書カード→3000円分の本という方法で3回車をタダで停めることができる。だからオレは今回の騒動の被害者ではないのだが、ただ傍観者として感じるのは「セコいことしてるんだな」という率直な思いである。
高級レストランで飲食すれば安くはない。デパ地下の食品もオレの近所のスーパーよりももちろん高い。しかしその中味にどれほどの違いがあるのだろうか。使ってる素材はどっちも同じで、味も似たようなものだったとしたら、ぼったくられるだけ損ということであり、最初から安い方で買えばいいということになる。イオンモールの総菜などは夜8時すぎに行くとかなり値引き販売してるが、それで十分ということになるのだ。もしかしたら産地偽装のデパ地下の総菜よりも、イオンモールの値引き後の総菜の方がおいしいかも知れない。安くておいしいのならそれで十分である。
これから先、百貨店や高級レストランはどうするのだろう。その利益の源はこういう卑怯なやり方で原材料費を安くすることではなかったのか。その卑怯なビジネスモデルが崩壊して、高級品には本当に高級な素材を使わなければならなくなったとき、レストランというのはかなり割に合わない商売になるかも知れない。従来の利益を守ろうとすれば値上げしなければならなくなるかも知れない。それを我々消費者は受け入れるのだろうか。そんなことをオレは思うのである。
本物のステーキと、加工されて作られた偽物のステーキを食べ比べればちゃんと違いがわかるのだろうか。本物以上においしく加工された肉にはどんな価値を与えればいいのだろうか。そのあたりもこれからきちっとルール化して欲しいのである。要するに、事実をきちっと知らせて欲しいということである。我々は安心して食べたいのである。アレルギーの可能性のあるものを添加した肉を説明なしに提供していたレストランは、その結果アレルギーで発作を起こして苦しんだ人にどうやってお詫びできるのだろうか。
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