2013年10月22日(火) |
同志社大学はバイク通学を認めよ! |
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オレが大学生の頃、京都大学では自動車通学が許されていた。自動車通学したい学生は大学に許可証を申請し、それを提示すれば自由に学内に駐車できたのである。その後入構がさまざまに規制されるようになり、今は駐車料金がかかるようになってると思うのだがバイクや自転車は自由だったと思う。オレは大学3回生の時に中古車のジェミニを買ったので時々それを大学内に駐車していた。
首都圏の大学を何校か見学したことがあるが、そのときに感じたのは関西ではつきもののあの光景を見かけなかったことである。関西では自転車やバイクで大学に通うのが当たり前なんだが、東京では電車で通うのである。下宿から30分とか1時間とかかけて通っていたりする。なんでわざわざ下宿するのに徒歩圏内に住まないのか・・・と思うが、早稲田大学など徒歩圏内は高いから少し離れたところに住むということになるのかも知れない。
関西ではかなりの大学生(大学近くに住む下宿生)の通学手段が自転車や原付バイクである。だから大学構内には大量の自転車やバイクが置かれている。京都大学でもオレは広いキャンパスを移動するのに常に自転車を使っていた。もちろん徒歩でも移動可能だが、自転車で2分で移動するのと徒歩で10分で移動するのとを比較すれば気持ちの余裕が全然違ったのである。おそらく今大学生が自転車やバイクを使うのも同様の理由だろう。大学の講義が終わってからバイト先に向かうときにもやはり機動力は重要だ。近距離なら電車やバスよりも原付バイクの方がはるかに速い。
ところが同志社大学が一方的にバイク通学禁止という方針を打ち出したのである。これは学生の実態を理解しない理不尽な仕打ちである。いったい何%の学生が通学の手段にバイクを用いてるのか。その必要性はどの程度なのか大学はきちんと調査したことがあるのだろうか。そうした実態を理解せずに一方的に大学の都合を押しつけるのはむちゃである。高額な授業料や入学金を取ってる以上、大学は学生のニーズにきちんと応えるべきだ。読売新聞の記事を引用しよう。
同志社大「バイク通学禁止」に学生猛反発…学生増加、駐輪場確保で締め出し 「八重の桜」の犠牲にされた?
2013.10.20 22:10 (1/2ページ)[westライフ]
同志社大学の今出川キャンパス(京都市上京区)で来年度からバイク通学が禁止されることになった。他キャンパスから学部が移転してきて学生が増加し、自転車駐輪場確保のためバイク置き場を廃止するという。しかし、同キャンパスで最近、芝生スペースが整備されたことを「NHK大河ドラマにちなんだ観光スポットだ。このためにバイク置き場が犠牲になるのはおかしい」と捉える学生もおり、禁止撤回を求める署名活動を展開する事態にまで発展している。
禁止は死活問題
スクーターや大型バイクが所狭しと並ぶ今出川キャンパスのバイク置き場。商学部2年の福井淳平さん(20)は「学校の帰りにバイクでバイト先に向かっている。禁止されるのは困る」と嘆く。
同キャンパスには今年4月、京田辺キャンパス(京都府京田辺市)から文、法、経済、商の4学部(1、2年)が移転し、学生数が一気に約7千人増え、約2万人になった。
これに備え、大学は昨年3月、教職員用の駐車場を約1200台分の駐輪場に転用し、計約4500台の自転車を収容できるようにしたが追いつかず、指定場所以外に駐輪するケースも目立っている。
そこで、大学は来年3月までに約450台分の駐輪場の整備を計画。さらに、バイク約360台が収容できるバイク置き場を廃止し、自転車駐輪場に転用することを決めた。通学中のバイク事故も昨年で約10件起きており、事故防止の観点からも禁止に踏み切ることにしたという。
しかし、「交通機関が発達していない地域から通う学生は、バイクが使えないと下宿せざるを得ない」(経済学部の男子学生)との声も上がっており、死活問題と捉える学生もいる。
観光地化の犠牲?
「観光スポットにするため、『八重の桜』にちなんだ『容保(かたもり)桜(ざくら)』を植える場所はあるのに、学生のバイク置き場をなくすのは納得できない」。こう話すのは、同志社大の社会問題サークル「ジャバスタ」代表の法学部4年、実重(さねしげ)隆宏さん(21)。
容保桜は京都守護職を務めた会津藩主、松平容保にちなんで命名されたもの。今年2月、今出川キャンパス内に芝生を養生する憩いのスペースが設けられ、2本が植えられた。
一方、同志社大を創設したのは新島襄。今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」は新島の妻、八重の波乱に満ちた生涯を描いており、容保も登場している。
こうした見方もあってか、「ジャバスタ」ではインターネット上で反対を呼びかけたところ、これまでに約1300人分の署名を集めたという。
ただ、大学側は「計画は平成20年からあり、『八重の桜』が放映されたから整備したわけではない」と否定。バイク通学の禁止措置について、「学生が過ごしやすい空間の環境整備に力を入れている。事故の防止とキャンパスの環境整備に協力してもらいたい」と学生の理解を求めている。
オレが大学生の頃、京都市左京区でも岩倉地区というかなりへんぴなところから通ってる学生たちがいた。その理由は圧倒的な下宿代の安さだった。1979年当時で一ヶ月の下宿代が5000円とか8000円という激安の物件も存在した。しかし、そこから大学まで通うにはかなりの距離を自転車で走らないといけなかったのである。今の下宿事情がどうなってるのかは知らないが、京都産業大学など北の方にある大学に通うために岩倉はいまでも学生下宿で栄えてるのかも知れない。
同志社大学の今出川キャンパスが手狭になったのは、無秩序に学部数を増やして学生数を増加させた大学側の責任でもある。おそらく昼食時に近隣の食堂や弁当屋は大混乱してるのだろう。大学の施設が学生数に追いついていないのである。バイク置き場もその大切な施設の一つだ。もしもここで大学側がバイク置き場を一方的に廃止したとしたらどうなるか。置き場を失ったバイクは大学の外にあふれ、その結果近隣住民には大きな迷惑がかかることとなる。車道や歩道上が不法駐車のバイクに占拠されれば交通事故の危険性も増すだろう。
大学側の一方的なバイク置き場廃止によって交通事故が増加することになればそれは大学側の責任である。通学中に起きる事故は基本的に大学生の自己責任でありそれを理由に大学側がバイク置き場を廃止するのはただの屁理屈である。福知山線で脱線事故が起きたからとJRの利用を禁止するようなものだ。学生の個々の交通事故には大学は無関係なのである。しかし、バイク置き場が廃止されてその結果発生する事故は明らかに大学の責任だ。これまでバイクで通学していた学生の権利を一方的に奪っておいて、その結果として発生した事故の責任を学生に負わせるのは間違っている。
同志社大学にはゼニはたっぷりある。もしもバイク置き場が足りないのならば近隣の土地を購入して置き場を整備すべきではないのか。少なくとも学生数の増加に見合っただけの施設の整備を怠ったのは大学側の責任である。オレが大学生の頃、学生の体育の授業に使うグランドとかがなくて同志社大学では勝手に京都御所の中を使っていたという話だがそれなら文部科学省の定める大学設置基準を満たしていなかったことになる。
同志社大学の周辺にはコインパーキングになってる空き地もまだまだかなり
ある。土地を購入する余地は十分にあるのだ。また地下に駐輪場を作ることもできるし、現在の駐輪場を2階建て3階建てにして拡大することも可能である。そうした工夫をせずに学生に不便を押しつけようとしている今の大学の基本方針を知ったら創設者の新島襄先生は何を思うだろうか。
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