2013年10月08日(火) |
土下座をさせた女 |
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「半沢直樹」のブームのせいか、最近この「土下座」がはやっているのである。阿部サダヲ主演の映画「謝罪の王様」もなんだか妙にタイムリーだ。そういうわけで、誰かを土下座させてその快感に浸りたいというヤカラまで登場したのである。読売新聞の記事を引用しよう。
従業員に土下座させ43歳女逮捕…ネット掲載か
購入した商品を巡って衣料品店の従業員に土下座をさせ、自宅に謝罪に来るよう約束させたとして、北海道警札幌東署は7日、札幌市白石区菊水元町、介護職員青木万利子容疑者(43)を強要容疑で逮捕した。
発表によると、青木容疑者は9月3日午後6時頃、札幌市東区の衣料品店で、前日に購入したタオルケット(税込み980円)に穴が開いていたとクレームをつけ、同店のパート従業員の女性(32)ら2人に土下座をさせて携帯電話で撮影した上で、女性に謝罪を約束させる念書を書かせた疑い。青木容疑者が撮影したとみられる土下座の場面の画像が簡易投稿サイト「ツイッター」に掲載され、インターネット上で話題となっていた。
調べに対し、青木容疑者は「土下座や約束はさせたが、強要はしていない」と容疑を否認しているという。
(2013年10月7日19時35分 読売新聞)
たかだか980円のタオルケットでクレームを付けられ、店員は土下座させられたのである。販売する商品に問題があったのならそれは商品の交換などで応じればいいことであり、店員がそこで土下座する必要など全くない。わざわざ土下座させ、それを携帯電話で撮影してツイッターに載せたこの青木容疑者はいったい何がしたかったのだろうか。そして未成年でもないので当然名前がこうして全国紙に出てしまうのである。なんと恥ずかしいことだろうか。
もっとも逮捕といっても、どんな罰を与えればいいのか悩むのである。やっぱり土下座の返礼は土下座であり、この青木容疑者がしまむらの従業員に「土下座を強要してすみませんでした」と土下座するところをツイッターに載せるくらいしかオレは思い浮かばないのである。
相手にいくら大きな落ち度があったとしても、それを土下座させるという形で謝罪させるような場面が社会生活上果たして起きるだろうか。最近はモンスターペアレントが教師を土下座させるとかいうことも起きているらしい。相手に土下座をさせて何の得があるのかと思うのである。土下座はさせられる側の屈辱だけしか存在しない行為だと思うのだ。
ただ、オレが土下座が必要と思う場面もある。たとえば福知山線の脱線事故で多くの犠牲者が出たわけだが、当時のJR西日本の社長とかはみんな無罪だ。でもこの方々はそれこそ遺族に対して土下座して詫びなければならないと思う。(事故の後で実際に土下座する場面があったのかも知れないが)もうひとつ、東京電力の会長や社長と行った幹部どもも、今故郷に帰れなくなっている被災者の避難先を一軒一軒回って、土下座行脚すべきだろう。それは必要な土下座だと思うのである。もちろん土下座したから事態が好転したり汚染水の発生が止まるわけでもない。ただ、それによって「怒り」がほんの少しでも治まるのならば、やはり必要だと思うのだ。
人生の中で、土下座してお詫びしないといけないようなそんな大失敗はできれば避けたいのである。オレは今回の事件に対してつくづくそう思ったのである。
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