2013年09月07日(土) |
123キロの海底トンネルなのだ |
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青函トンネルをオレはまだ一度も通過したことがない。もしもあの長いトンネルを通過している最中に巨大地震が起きて、断層でトンネルが切断されれば乗客は全員助からないだろう。もちろんそんなことまでいちいち心配していればきりがないわけだが、国内に残る巨大断層の痕跡を見ればそれが津軽海峡で決して起きないということはないはずだ。濃尾地震の根尾谷断層の巨大な崖を見れば、それが我々の歴史の中で実際に起きているということを誰も否定できないのである。そのレベルの断層が原発直下で起きればまちがいなく大惨事になる。日本が壊滅しかねないのである。
だからオレは超巨大な構造物や建築物に関してはつねに懐疑的なのだ。ドバイにあるブルジュハリファ(828m)なんか怖くて上れないのである。そんなところにホテルが入っていても、もしも寝てるときに大地震が起きれば絶対に助からないと思うからである。激しい揺れのためにエンピツが折れるように真ん中で倒壊すればどうするのか。日本のような地震国だからそう思うのかも知れないが、少なくともオレは地球がそんなに強固な地盤を持ち合わせてるとは思えないのである。超高層ビルの真下に活断層があってそれが動いたときに耐えられるとは決して思えないのだ。
さて、中国ではとてつもない長大海底トンネルが計画されてるようである。読売新聞の記事を引用しよう。
中国で海底トンネル計画…完成すれば世界最長
中国遼寧省大連市と山東省煙台市を結ぶ海底トンネルの建設計画が浮上している。トンネルの長さは123キロ・メートルで、完成すれば世界最長の青函トンネル(54キロ・メートル)を大きく上回る。高速鉄道を走らせ、両市を40分でつなぐ構想だが、巨額な建設費や安全性の確保が課題として残る。
大連の地元紙「半島晨報」によると、建設は長年、両省が求めていたもので、政府系調査研究機関が計画を作成した。政府が認可すれば3年後に着工し、2020年代前半に開通する。現在、大連―煙台間は、高速フェリーだと約6時間、車だと約12時間かかる。大連では「観光や物流の活発化による経済効果が期待できる」(経済団体幹部)と歓迎する声は多い。
ただ、総工費は2600億元(約4兆1600億円)に上る。計画によれば、開通後は年間約200億元(約3200億円)の収入が見込め、12年程度で投資額を回収できる計算だが、大連市の関係者は「中央政府が地方政府の支出を抑制する流れにあり、認可が下りるかどうかは五分五分」とみる。
(2013年9月6日19時30分 読売新聞)
中国の土木技術のレベルがいったいどんなものなのかオレには想像もつかないのだが、高架橋が崩落したりする事故が発生していることを思えばこのトンネルも手抜き工事が起きないという保証はない。ただその場合の被害は大変なものとなるだろう。
トンネルは地震に強いと言われる。阪神大震災の時も山陽新幹線の高架橋は崩落したが、六甲トンネルには全く影響なかったということだった。だからといって「トンネルは地震に強い」とは思えないのだ。オレがリニア新幹線に反対するのは、その長大なトンネルが南アルプスをぶち抜いた時になんらかの地殻変動の引き金を引いてしまわないかという恐れである。
東日本大震災のような巨大地震や津波を「想定外の事態」と東京電力の関係者は主張した。おそらく東京の高層ビル街が壊滅してもそれは「想定外の大地震だった」で済まされるのだろう。想定外なんてことはない。地球の歴史をひもとけば、いくらでももっと大きな地殻変動が起きているのである。少なくとも壊れた時に地球の生物を滅亡させるようなものを設置してはならないのだ。それが地球で暮らす他の生き物たちへの配慮である。
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