2013年06月19日(水) |
統一球問題の本質とは何か? |
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プロ野球の統一球の問題で世間が騒いでるわけだが、オレはこの問題の本質はやはりプロ野球とミズノという一企業の癒着にあると思っている。かつては4つのメーカーがそれぞれに公式球を納入していたが、その品質にばらつきがあるということで今回ミズノからすべて納入することにしたわけだが、それがすべて中国で生産されていて反発係数が基準値以下の粗悪品が多かったのでボールが飛ばなかったということである。
普通ならそんな失敗をした企業は二度と取引できないのだが、その失態を隠そうとしてあわてて反発力を高めたボールにこっそりとすり替えていたということではないか。なんとも歯切れの悪い話である。その取引の背後で賄賂のやりとりとかはなかったのかとオレは勘ぐってしまうのである。
読売新聞の記事を引用しよう。
統一球問題で選手会「第三者委の調査に期待」
プロ野球で使用されている統一球の反発力が昨季より大きくなった事実の公表が遅れた問題で、労組・日本プロ野球選手会の松原徹事務局長が18日、12球団が第三者委員会を設置して調査することを決めたことについて、「誰がいい悪いではなく、(日本野球機構=NPBの)構造のあり方を調査してほしい。期待している」と語った。
NPBの下田邦夫事務局長が製造元にボールの仕様変更を発注したことについて、松原事務局長は、「12球団で決まるのを待っていたら、時間がかかってまとまらない。そういうことが続いていたことも原因。物事を決めるスタイルを構造改革しないと、こういう問題は続くのではないか」と訴えた。
(2013年6月18日20時52分 読売新聞)
海外生産、それも「ものつくり」の伝統のない中国で製造させたことがすべての過ちである。そうして迷惑をかけたミズノは今回の責任を取り、昨年や一昨年に打撃成績が落ち込んだすべての選手に年俸が下がった分を賠償すべきである。「むちゃな!」と思うかも知れないが、成績が下がって引退してしまった選手もいる。いったいどうやって取り戻せばいいのか。
もしも製造をすべて日本国内で行い、品質基準に適合しないものが発見されればすぐに納入停止させて賠償金を払わせるという仕組みにしていれば少なくとも今回のような問題は起きなかっただろう。そうした仕組みにして世間に公表すれば野球ファンも納得しただろう。
公平な条件ではなかった昨年、一昨年の記録をそのままプロ野球の記録として認めていいのか。そんなふうにオレは思うのだ。ある特定の球団だけがよく飛ぶボールを使っていたらフェアじゃないだろう。全チームが同じように使えば公平なのか。その年にプレイしてる選手にとっては全然公平じゃないのだ。だからオレはこの記事にある「第三者機関」の設置に賛成だ。そして今回のミズノのように野球界に迷惑をかけた企業にはしっかりとペナルティを与えてほしいのである。
昔は球場の大きさにかなりばらつきがあった。中でも狭かったのが巨人軍の本拠地の後楽園球場である。そこでホームランを量産した王貞治という選手がいた。もしも今の広くなった球場で彼がプレイしていればホームランの数は3割くらい減っていただろうとオレは思うのである。オレが心の中で王貞治を認めていないのはそういう理由からである。ものすごく狭い球場が混じってる時に作られた記録はフェアじゃないと思うのだ。ある年度のボールが飛ばないというのはそれと同様にアンフェアな事態だとオレは感じている。
ようするにボールが飛ぶとか飛ばないというのはプロ野球の根幹に関わる問題だとオレは思っている。それを明らかにせずにごまかそうとし、しかも「知らなかった」と主張するコミッショナーは大勢のファンの前で土下座して謝罪すべきである。もちろん形式的な謝罪ではオレは納得しない。ミズノは選手に個別に賠償すべきである。謝った上でゼニも払うという決着がいいだろう。一個850円もする統一球を年間30万個も納入しているんだ。そんなビッグビジネスをしていた以上。賠償するのは当然のことだとオレは思っている。
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