2013年06月15日(土) |
(認知症の)お客様は神様です |
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買い物にやってくるお客様が認知症で明らかにおかしく、同じものを何度も買ったり、異常なくらいに大量の服を買ったりしたら、良心的な店員ならば家族に問い合わせたりするだろう。しかし、自分の営業成績のことしか考えてないヤツならば「これは上客だぜ!」と小躍りしてじゃんじゃん買わせるだろう。しかしそれもやっぱり限度をわきまえるべきである。こんなにじゃんじゃん使わせればそりゃ訴えられても仕方がないのである。読売新聞の記事を引用しよう。
認知症女性、服に月50万…百貨店に返金命令 Tweet
認知症の高齢者に対して、百貨店が大量に商品を売って裁判になるケースが各地で起きている。
今年4月には、女性客に4年半で約1100万円分の婦人服を売った東京都内の百貨店に対し、東京地裁が、一部は認知症発症後の売買契約だったと認めて購入代金約240万円の返金を命じた。百貨店側は「特定の病気の人にだけ販売を拒否することはできない」としているが、売り手の姿勢が問われている。
訴えていたのは世田谷区の独り暮らしの女性(78)。渋谷区の東急百貨店東横店のブティックで、2006年からの4年半に280点の婦人服を買っていた。
離れて暮らす弟(70)によると、10年6月、身内の葬儀に参列した女性の上着とスカートの組み合わせがちぐはぐなことに気づき、自宅を訪ねると、「未開封のブラウスやジャケットが部屋中にあふれていた。ぞっとする光景だった」という。
同年8月に出た病院の診断は「アルツハイマー型認知症で、発症から5年ほど経過」。弟は同百貨店に事情を説明して商品を売らないよう頼んだが、同店は女性への販売を続けた。弟は11年5月からは女性の成年後見人になり、12年2月、約1100万円の返金を求めて東京地裁に提訴した。
裁判で採用された証拠では、女性は毎週のように同百貨店を訪れ、ジャケットやコート、ブラウスなどを多いときには月に50万円以上購入。同じ商品を複数回買ったことも、店員からブティックに無関係の健康食品を2万円で買ったこともあった。
(2013年6月14日10時49分 読売新聞)
4年半で1100万円も服を買う女なんて、ちょっと想像できないのである。芸能人でもそんな贅沢はなかなかしないだろう。ましてや78歳の女性である。常識で考えてもそんなに服を買うことはありえないわけで、どう考えても百貨店のブティックの側が悪意の販売を続けていたとしか考えられないのだ。しかも気づいた弟が商品を売らないようにと頼んでいるのである。おそらくその時にアルツハイマー型認知症という説明もされただろう。それでも百貨店ブティックは売り続けたわけで、そうなると詐欺販売としか思えないのだ。
裁判所は1100万円全部ではなくて、発症後の分として240万円のみの返金を命じたわけだが、正常な感覚の持ち主ならばそんなに買うわけがなく、この判決にはオレは納得できないのである。
当該記事ではこのような事例がたくさん起きていると書いてある。つまりこのような悪徳販売員が日本中にいて、買い物に来た老人を食い物にしてじゃんじゃん買わせているということだ。
ただ、そうして浪費されなかったゼニはそのまま老人の死後は遺族のところに行くわけで、結局そのゼニを自分自身のために使えることはないのである。老人が多くの資産を保有している日本では、そのゼニを使わせるのに一番反対するのが家族だという。自分たちの遺産の取り分の目減りを恐れて老人にはゼ
ニを使わせないわけだ。
そう考えればこの悪徳販売員の行為は、少なくとも老人から資産をもぎ取って再分配するという日本経済再生の理念には叶っているわけである。そういう悪徳販売員が増加すればするほどもしかしたら日本経済には大きくプラスになるのかも知れない。やってることは限りなく悪意に満ちた行為だが、日本経済には貢献しているわけだ。しかしこの金額は大きすぎる。せめて月に5万円程度に抑えておけばよかったのである。欲張ったばかりにこうして新聞で報道され、オレの日記のネタにされてしまうのだ。それにしてもこの悪徳販売員のいる東急百貨店東横店のブティックでは他にも被害に遭ってるお客さんがいそうである。顧客名簿と販売記録を提出させて精査すれば思わぬ他の被害が明るみに出るかも知れないわけだ。そう考えれば百貨店側は自らの非を認めてここはゼニを返すべきである。
この東急百貨店東横店のブティックの販売員は、客を「ゼニのなる木」程度にしか思っていないのだろう。相手に対する思いやりや配慮の心があればそもそもこういう事件は起きなかったのである。
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