2013年06月14日(金) |
オレは殺人ロボットを許さない |
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アメリカ軍は多くの無人兵器を導入している。遠隔操作でアメリカ本土にいる兵士が画面に向かって標的の敵を殺すのだ。絶対に自分は安全なところにいるので、ゲーム感覚で殺人を行えるのである。その無人兵器が一般市民を殺傷(誤爆)する事件もたくさん起きているが、それに関してなんらかの補償をするということはない。
ただ、アメリカ軍はその無人兵器をもっと進化させて、ロボット兵器を導入しようとしているらしい。いちいち操縦しなくても搭載されたコンピューターの判断で敵を殺すことができるようにするらしい。しかし、それはロボットの世界のルールに反するのではないだろうか。そもそもロボット三原則はアメリカで生まれたのではなかったか。
作家のアイザック・アシモフが提唱したロボット三原則は以下のようなものである。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
〜 2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版 『われはロボット』より。
このロボット工学三原則(以下、三原則)は「ロボットシリーズ」と呼ばれるアイザック・アシモフのロボット物SF小説の主題として表れた。人工知能を搭載した自己判断型のロボットはこの原則に従って動くように作られているのだ。
しかし、戦場で殺人を任務とするロボットを登場させた場合、あきらかにこの三原則に反することになってしまう。そんなことが許されていいはずがないとオレは思うのだ。殺人ロボットはロボットの世界の憲法を踏みにじる存在なのだ。だからそんな兵器を導入するならば。まずこのロボット三原則を改正することが必要だ。
改正にはどんな手続きが必要なのかオレにはさっぱりわからないのだが、アシモフさんがこのようなルールを定めた時の「ロボットは人を幸せにする存在」という本来の目的がいつのまにか見失われているような気がするのである。
小松左京の小説に「ヴォミーサ」という作品がある。アシモフの名前の綴りを逆に並べるとAsimov → Vomisa ということになるわけだが、もしもロボット三原則がすべて逆になったらどうなるかという実験的作品である。
おそらく殺人ロボットは、敵と認識するものをすべて殺すように作られているのだろう。人間のようにためらうこともなく、良心の呵責を感じることもなく、ただ機械的に殺人を重ねていくだけである。
そんな恐ろしいものがこの地上に存在するなんてことをオレはどうしても許せないのだ。アメリカのように、戦争をただのゲームととらえていて、自分たちは絶対に安全だという幻想に支配されたあの傲慢な連中の思い通りの世の中にしてはならない。それはオレがこれまでずっとこの日記で書いてきたことである。
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