2013年05月06日(月) |
アリタリア航空には泥棒がいました |
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以前にパリの空港で、空港係員が荷物から貴重品を抜き取ったりという事件があった。どうもそういう部分のモラルが欧州では低いのだろうか。これがたとえば貧富の差が激しく犯罪の多い国ならばある程度納得するのだが、ヨーロッパの先進国の空港で組織的にこのような犯罪が起きているとは誰も思わないだろう。読売新聞の記事を引用しよう。
伊空港係員29人、貴重品ドロ
アリタリア機内貨物室で荷物こじ開ける
【ローマ=末続哲也】ANSA通信などによると、イタリア警察は3日、ローマのフィウミチーノ空港などで国内最大手アリタリア航空の乗客が預けた荷物から貴重品などを盗んだ疑いで、荷物係員29人を逮捕したと発表した。
逮捕されたのは、同空港のアリタリア航空荷物係員19人と、国内の他空港で同航空を担当していた荷物業者の係員10人。航空機内の貨物室で荷物を積み降ろしする際に乗客のスーツケースなどをこじ開け、現金や電子機器、酒、ブランド品などを盗む手口だった。
警察が機内に仕掛けた隠しカメラで犯行が判明した。
(2013年5月5日 読売新聞)
飛行機内に隠しカメラを取り付けて盗撮して摘発したということは、以前から被害が出ていて警察が調査に乗り出したということである。おそらく日本人のイタリア旅行者の中にもこの連中に荷物抜き取りをされた被害者がいただろう。現地の警察はその場合誠実に対応してくれたのだろうか。
過去の盗難被害に対して、アリタリア航空はかなりの賠償を支払ってきたらしい。従業員が起こした犯罪に関して、企業が責任を負うというのは日本では当然の考え方で、原因がわからない間は航空会社が責任を負っていたわけだ。しかしこうして犯人がわかった後は、航空会社はその賠償分を当然この外道どもから請求することになる。少なくとも会社がこれまで賠償していたということだからかなりの金額を盗人どもから取り立てるのだろう。
世界には「反日」という理由なら略奪も放火も免罪されるどこかの国もある。きちっと賠償してきただけでもアリタリア航空はかなり良心的である。どこかの無法国家の航空会社ならばそんなことはないだろう。
旅行の際に飛行機に大きな荷物を預けるとき、我々はその荷物が安全に運ばれると信じて預けている。もしかしたら貴重品も中に入れてしまうかも知れない。しかし、オレはこれまでに「荷物が消えた」「荷物が別の空港に行ってしまった」というトラブルを友人から何度も聞いている。つまりそういうことは日本以外の国では日常茶飯事なのだ。
そうしたリスクを考えれば、貴重品は必ず機内持ち込みにして、預けるような大きな荷物にはなくなってもなんとかなるものだけを入れるというのが正しい海外旅行のやり方かも知れない。
アリタリア航空の看板に泥を塗ったこの連中にはどういう罰が下されるのか。それともこうした事件は欧米ではよくあることなのか。長いこと海外旅行はしていないが、海外に行く時はこんな事態も想定しないといけないのだなと改めて思ったのである。
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