2013年03月11日(月) |
いつ株を買うのか? 今でしょ! |
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先週末にとうとう1ドルは95円を超えた。ここまで一気に円安になってくれることを誰が昨年暮れに予想できただろうか。
日本はバブル崩壊後ずっと不況が続いていた。企業は非正規雇用を増やして実質賃金を引き下げ続け、少子高齢化によって市場の縮小は加速し、デフレスパイラルと円高不況で日本経済は痛めつけられてきたのである。しかし、昨年の秋から明らかに潮目が変わった。そして安倍晋三が首相に就任して、いやその前に自民党の勝利が予測されたことから株価は爆発的に上昇し、円安は加速した。自民党政権の誕生によってこれまで金融緩和に消極的だった白川日銀総裁が退任し、次の日銀総裁は金融緩和政策を強力に推進する人物が起用されることは確実となった。黒田東彦新総裁はどんな手を打ってくるのだろうか?
リーマンショックで世界各国が金融緩和に走る中、日銀はなぜか手をこまねいて円高を傍観し続けた。(もしかしたら為替差益の恩恵を被る業種から賄賂をもらっているのかとまで勘ぐりたくなるほどだった。)その当然の帰結として日本の主力産業は壊滅的な打撃を受けた。もしも為替がここまで円高にならなかったら、パナソニックやソニーやシャープが慢性的な赤字に転落しただろうか。自動車産業がどこも赤字にあえぎ、日経平均が最安値を更新し続けたのはすべて日銀の無策の結果である。オレは日銀総裁を刑務所にぶち込むべきだと思っている。それは未必の故意によって多くのリストラを苦にした自殺者を生み出したからである。
いっぽうFRBは2009年以降量的緩和を拡大したためにドル円の需給バランスは大きく崩れ、そこをヘッジファンドが狙ってドル売り、円買いを仕掛けてさらに円高は加速したのである。
昨年暮れ、アメリカには「財政の崖」やその後に予定されている「国家予算の一律カット」などの問題が控えていた。もしかしたらFRBは金融緩和を少し後退させるのではないか。その思惑と安倍政権誕生による「日銀の金融政策見直し」との二つの要因からヘッジファンドは「円売り、ドル買い」にポジションを切り替えた。それだけでこの3ヶ月で急激に円安ドル高が進んだのである。為替相場を動かしているのは昔も今もヘッジファンドなどの短期投資家たちである。とりあえず今動いてるのは「短期資金」であって、この流れを安定させるにはもっと別の要素が必要になってくる。
金融緩和をすれば地価や株価は上がる。市場に溢れた行き場を失った投資マネーはそうやって自己増殖に向かうからである。しかし、株価や地価が上がれば、それによって資産効果が生まれる。手持ちのゼニが増えたから設備投資をしようとか、事業拡大のために雇用を増やそうという動きが起きるのである。金融緩和の本来の目的は、先に株価などを上げてしまうことで実体経済が回復してくるまでの時間稼ぎをすることにある。株価は景気を先取りして動く。将来景気がよくなりそうだと思えば株価は上昇するし、今は良くてもこの先確実に悪くなるとみんなが思えば株価は下がるのである。よく「噂で買って、事実で売る」というのはそういうことなのだ。
昨年の10月にオレの息子の携帯がスマホになった。スマホを何に使うのかと思ってみていたら、息子はそのほとんどの時間を「パズドラ」というゲームに費やしてるようだった。その「パズドラ」を供給している「3765ガンホーオンラインエンターテイメント」の株価は昨年9月には20万円台だったのが、先週末の3月8日(金)にはなんと484万円という高値を更新しているのである。実に24倍もの値上がりをしているのだ。もしも昨年の9月に100万円で5株ほど買っていたとしたら今はその株が2500万円くらいに値上がりしてしまっていたのである。しかし、ここまで上がってしまうと怖くてもう買えないのである。ここからは誰かにババを引かせるチキンレースかも知れないからだ。今の所ガンホーは配当利回りゼロの無配株である。好業績でもしかしたら配当を株主にバラ撒くようになるのかも知れないが、以前のライブドアみたいにそんなことを全く考えてなかったIT企業もあるのでやっぱり臆病なオレは手を出せないのである。
ここにきてもう一つ潮目が変わったなとオレが感じたことは、企業が増収分をちゃんと社員の給与に反映させようという動きが出てきたことである。たとえば眼鏡界のユニクロと呼ばれている「3046ジェイアイエヌ」が社員の年収を6%上げると宣言した結果、社員のモチベーションが向上すると期待されてさらに株価が上昇した。次々とそうした動きが出てきたことでこれまでのデフレスパイラルとは逆の現象が定着するのならば、それはアベノミクスにとって追い風となるだろう。
オレがずいぶん昔に設置した投資用の掲示板「江草の投資銘柄研究室」も日本株低迷の中で参加者が減って閑散としていた。しかし残ってくれたわずかなメンバーというのは「みんなが負けてる中でも投資で利益を出し続けた」猛者たちが多く、そのメンバーは掲示板で今躍進している多くの株を予測し、話題にしていたのである。上記の「ジェイアイエヌ」の株価は5000円を突破したが、「江草の投資銘柄研究室」では昨年のまだ1000円台の頃から参加メンバーの間ですでに話題になっていたのである。
長く続いた不景気低金利の時代、多くの国民はリスクを恐れて国債などの安全確実な金融商品にシフトしていた。そんな中にわずかに存在した高利回りの金融商品や未公開株が買えるなんていう美味しい話はたいてい詐欺だった。しかし、この三ヶ月間に株を買った人はほとんどが何も考えなくても勝てた。悪材料しかない東京電力でさえも値上がりした。そして円安ドル高の流れもいちおう1ドル=100円という区切りを目前にするところまでやってきたのである。
せっかく国会を通過した消費税増税法案も、景気が悪いままだったら実施は見送りとなる。だから政府はなりふり構わず景気を上げるためにあの手この手を繰り出してくるだろう。2014年の春にまず5%→8%にするために何が何でも物価2%上昇の目標を達成させなければならないのである。確定申告の書類を作成しつつ、株を買うならやっぱり今なんだよなとオレは思っていたのである。
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