2013年03月04日(月) |
プーチンにだまされるな! |
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アメリカで大量のシェールガスが生産されるようになって世界のエネルギー事情は劇的に変化している。今はまだ高値を維持している原油価格もいずれ下げに転じるだろうし、それとほぼ連動している天然ガスの価格も下がるだろう。これまでパイプラインを通じてヨーロッパに天然ガスを供給して暴利をむさぼっていたロシアも値下げ圧力にさらされるようになったのである。
そこでプーチンは考えた。お隣にはエネルギー資源を自前で産出しない大国があって、しかも買い手は電力会社みたいなコスト意識の低い企業が中心だ。こいつらをだまして高値で売りつける契約を結べばあと30年は安泰だろう。それが最近ロシアが日本に接近してきた大きな理由である。
激しい円高の中でも輸入される原油価格や天然ガスの価格はさほど下がらなかった。それはなぜかというと、「安定供給」を第一の条件にしたためにかなり高値で買わされているからである。ガス会社という地域独占企業から国民が買わされている天然ガス価格は、日本はヨーロッパの約2倍、アメリカの4倍もしているのである。全く国際価格とは連動していないのだ。
ヨーロッパはロシアに対して強く天然ガスの値下げを要求していてロシアは応じるしかない。また中国には世界第一の埋蔵量のシェールガスが眠っている。いずれ自前で生産を開始して、エネルギー資源の海外依存度は下がるだろう。そうなってしまう前にロシアは自国に有利な条件で長期契約を締結したいのである。そのためにはもしかしたら北方領土の一部返還というお土産までつけてくるかも知れないのだ。
もちろん日本の立場としては交渉に応じる他はない。ただその契約条件はかなり厳しく提示するべきだ。まかり間違っても30年間固定価格なんてことにしたらダメである。日本の人口はこれから減っていくのでエネルギー資源はどんどんいらなくなるのである。そのときに「決められた価格・数量」買うことを義務づけららていれば大きな損失となるからだ。
会談を報じる読売新聞の記事である。
日露、エネ相会談と外相会談を開催で調整
日露両政府は、4月末にロシアで予定される首脳会談に向け、3月にはエネルギー担当閣僚会談、4月に外相会談を行う方向で調整に入った。
安倍首相の訪露は10年ぶりの公式訪問となるため、日本政府は北方領土問題や、天然ガスなどエネルギー開発協力で一定の成果を上げるべく、準備を加速させる方針だ。
ノワク・エネルギー相が3月中旬に来日し、茂木経済産業相と会談する見通しだ。また、4月10、11両日に英国で開かれる主要8か国(G8)外相会議に合わせ、日露外相会談も開く方向だ。また、3月にはロシアで斎木昭隆外務審議官(政務担当)とモルグロフ露外務次官による協議、東京都内で局長級協議もそれぞれ予定されている。
(2013年3月3日09時57分 読売新聞)
3月の協議、4月末の会談に日本の政治家の方々は「北方領土奪還の最後のチャンス」という強い意志をもって臨んでもらいたい。
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