2012年08月22日(水) |
子どもたちの夏休みを奪うな! |
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高校3年の長男が「今日から2学期はじまる!」と言って妻がお弁当の用意をしていた。長男が通うのは特に進学校とも呼べない普通の公立高校である。難関大学への進学を志向する地域のトップの高校ならばまだわかるのだが、普通の公立高校で夏休みを短縮してわざわざ授業時間を増やす必要があるのだろうか。オレはそれを大いに疑問に感じたのである。
そもそも夏休みというのは子どもたちにとって与えられた「休暇」だとオレは思っている。労働時間が労働基準法で義務づけられてるように、最高授業日数にも制限が課されるべきである。子どもたちに一定の休日は保証すべきなのだ。少なくとも寒冷地などで冬休みを長くする地域を除いて、日本では夏休みは7月21日〜8月31日というのがお約束ではないのか。どうして勝手に夏休みを短くしてしまうのだろうか。それではあまりにも子どもたちがかわいそうなのである。
夏休みは大いに遊んで、恋愛をした旅行をしたりしてそれぞれに楽しむ期間である。もちろんその期間にも必死で勉強するというまじめな生徒もいるかも知れないが、それは本人が望んでやってるのだから問題ない。勉強などは自分のためのものだからやりたいヤツが勝手にやればいいのである。
中学生や高校生の頃、夏休みや春休みにオレは自転車で長期間の旅行をしたことを思い出す。サイクリングで九州や信州に出かけたのである。中学3年の夏に信州に出かけたし、高校3年になった春休みにも泊まりがけで出かけていた。それが休みの過ごし方として当然だとオレは思っていた。
長男だけではなく別の公立高校に通う次男もまた「もうすぐ2学期がはじまる!」と言っていた。二人とも8月中に2学期がはじまるのだ。公立高校はみんなこんなことになってしまったのだろうか。それはあまりにもひどいのである。公教育がなしくずしにこれまでの習慣をぶっつぶしていいのか。公立の小・中学校にまでこのひどい日程が広がればもう公教育の崩壊である。
これが私学ならばオレは文句は言わない。私学はそれぞれの教育方針があって、予備校のようにひたすら受験勉強をやらせるところもあれば、甲子園に出るために野球ばかりやらせてるところもあるし、茶髪や金髪にタトゥーの生徒を集めたアウトロー養成所の学校もあれば。授業中にみんながケータイをいじっていたりDSで遊んでいたりして遊園地のようなところも別にあってもいい。特色のある部活動で全国制覇を狙う学校もあって、それぞれが独自の教育方針を打ち出しているのはよいことだ。その中にたとえば「夏休み、冬休み、春休みなし。365日授業やります!」というむちゃくちゃな学校があってもいいと思うのである。(←そんなことろではオレは働きたくないけれども)
もちろん子どもを学校に通わせる親たちの考え方はオレとは逆だろう。「夏休みは家で子どもがゴロゴロしていて昼飯を作らないといけないからウザい!」と思ってる多くの親は、夏休みの短縮化を支持するだろうし、オレのこの主張もきっと「子どもたちの休む権利と言いながら、本音は「おまえが休みたいのだろうボケ!」と言われれば全くその通りで反論のしようもないのだが、とにかくオレは夏休みの短縮化に反対なのである。
オレは大学4回生の秋に会社訪問でとある有名受験産業の会社に出かけた。かなり給料もよかったし、魅力的に思えたのである。しかし休暇がほとんどなく、もちろん夏休みなどないということを知って「そんなひどい労働条件では働けない」と断ったのだ。いくらゼニをもらっても、ゼニでは買えない時間が欲しかったのである。やっぱり夏休みには旅行したり自転車で出かけたりしたかったのである。そういう時間が全くとれなくなるような会社では働きたくなかったのである。
今、政治の世界では橋下徹さんが率いる維新の会が勢力を拡大している。きっと政権を握れば「学力確保のための夏休みの短縮」なんてことを言い出しそうである。もうその流れは止められないのである。しかし、そうやって公立学校がどんどん授業時間を増やして桃果たして効果が上がるのか。そうやって増やした授業の中味はいったいどうなんだ。
大阪で橋下氏はこれまで何をしてきたか。給料を下げて教師のやる気を失わせ、全国最低レベルの教員採用試験競争率で志願者の質もどんどん低下する中でどうしていい授業などが期待できるのか。ふざけるな!と言いたいのである。ただ時間をこなすだけの中味のない授業を聴くよりは、家で机に向かって自学自習した方がはるかに効果は上がる。受験勉強というのはそういうものである。
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