2012年04月12日(木) |
握手に大金を払う人たち |
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たかが握手と思ってはならない。握手がゼニになり、ビジネスチャンスになるということに目を付けた人物がいるのだ。彼は違法ダウンロードが当たり前になってちっとも音楽CDが売れなくなったこの時代に、CDにアイドルとの握手券という付加価値をつけることで売り上げを伸ばしたのである。そしてその握手券という商品に群がる「悪」もまた発生させてしまったのだ。こうした犯罪の発生もある意味必然だったのかも知れない。朝日新聞の記事を引用しよう。
アイドル握手券めぐり少年4人逮捕 現金詐取や偽造容疑
人気グループ「AKB48」の握手券を売ると偽り金をだまし取ったなどとして、警視庁は、17〜18歳の少年4人を詐欺容疑で逮捕し、11日発表した。
少年事件課によると、東京都台東区のアルバイト店員(17)は2月、インターネット交流サイトに、AKB48メンバーとの握手券を「22枚譲ります」といううその書き込みをして、和歌山県の会社員女性(22)から約2万5千円をだまし取った疑いがある。
握手券はCD購入の特典として得られるもので、同課は、店員が昨年11月以降、ほか14人から約30万円をだまし取ったとみている。被害者には未成年も多く、「たくさんの握手券を『まとめ出し』すれば、長く握手がしてもらえるので、ほしかった」と話している人もいるという。
ネット上のこうした詐欺行為は必ず足跡が残る。ネット上に痕跡を残している以上、必ず突き止められて検挙されるのである。そんなことにも気がつかないほど馬鹿だからこういう犯罪に手を染めるわけで、まあ逮捕されたのは自業自得と言うべきである。
事件の報道の中でオレが気になったのは
「たくさんの握手券を『まとめ出し』すれば、長く握手がしてもらえるので、ほしかった」
という部分である。 「ゼニを出せば長時間握手できる」というのは、もしかしたら性風俗店のサービスに限りなく近いのじゃないだろうか。その長時間というのがいったいどの程度なのかオレにはわからない。しかし少なくとも「1分間ずっと握ってる」ということではないだろう。「一瞬」→「5秒」くらいの変化だと思うのだ。そのために何万も使うのである。なんとぼったくりのサービスだろうか。改めてこの仕組みを考え出したヤツはすごいとオレは思うのだ。握手というタダでいくらでも準備できる元手のかからない商品を売りまくることで多くのゼニを生み出し、そのゼニに群がる多くの犯罪者まで作り出してしまったのだから。
たかが握手を高額商品にするには「握手に価値がある」と思わせるアイドルが必要だ。そのアイドルを作り出した時点でこのビジネスは大成功である。
オレが一つ危惧することは、握手するキモオタ連中の手はちゃんと消毒されてるのだろうかということである。たとえばそのキモオタが握手の少し前までトイレの個室でお気に入りのアイドルのことを夢想しながら自分の股間をいじりまくったとして、その手でそのまま握手に現れるなんてことはないのだろうか。そしてその「汚れた手」でしっかりと握手していくのである。すると次に握手する人は、前のヤツが汚した手を握ることになるのである。なんと不衛生なことだろう。だったら一回ごとにアイドルの側はアルコールスプレーで手を清めればいいのか。それこそ「キモオタとの握手は汚いから毎回消毒する」と思われて不評を買うに決まっている。
この握手ビジネスがいつまでもつかわからない。アイドルたちもいつか卒業していく。アイドルグループには必ず旬の時期があり、そして寿命がある。メンバーの入れ替えという仕組みをとって延命させようとしてもいつかは売れなくなってしまうのである。それは歴史が証明している。
どうすれば音楽CDを売ることができるのか。そもそも音楽CDという商品はまだ存在する意味があるのか。オレはそんなことを考えてしまうのである。
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