2012年04月08日(日) |
地下シェルターは津波に対して有効か? |
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津波が来たら高台に逃げるのが正解だ。では近くにそうした高台がなければどうすればいいのか。ビルの屋上に逃げるのも一つの方法である。しかし、東日本大震災の大津波は3階建てビルの屋上まで呑み込んだ。そんなところまで誰も水が来るなんて思わなかったのである。
東南海地震の津波予測の数値が、3・11を境にして一気に上昇した。高知県では30mを超える予測も出ている。そんな巨大な津波に襲われたらどうしたらいいのだろうか。その一つの解決法としてこんな記事を発見した。毎日新聞から引用しよう。
高知県:津波に「地下シェルター」検討…潜水艦技術を応用 毎日新聞 2012年04月06日 23時55分(最終更新 04月07日 01時14分)
内閣府の有識者検討会が先月末に発表した南海トラフでの巨大地震の想定を受け、高知県は6日までに、沿岸部の住民が津波から避難するための「地下20件シェルター」計画についての検討会を発足させる方針を決めた。同県黒潮町で想定された最大津波20件高は34.4メートル。県は「確実に逃げるためには、これまでの津波避難タワーでは対応できない。空気などの課題は、潜水艦の技術を応用すれば実現性はあるはずだ」と説明した。
同県の尾崎正直知事は6日、首相官邸で野田佳彦首相と会い、地下20件シェルター計画を紹介した。高知県内の想定最大津波高は黒潮町のほか、土佐清水市で31.8メートル、四万十市で26.7メートルなど。津波避難タワーは海抜12〜15メートルほどで30メートル超のタワーを建設するのは現実的に難しく、高台やビルのない沿岸部では「地下シェルター」が有効と判断した。
もしもこの地下シェルターが実現するならばかなり安全性は高まるだろう。しかし、完全に水の侵入を防ぐことなど可能なのだろうか。そのあま水が一気に流れ込んだら避難した人たち全員が溺死してしまうことになる。どうやって水を防ぎ、強大な津波の圧力につぶされずに耐えられるのか。衝撃や圧力に耐えられそうな個人用の卵形のカプセルで漂流する方が生還可能性が高いような気もするのである。
いっそ個人の家を地下住宅にできないものだろうか。地上には出入り口しかないようにしてしまうのである。そうすれば津波で流されることもなくなる。出入り口に水圧に耐えられるような、マンホールみたいなフタを設置して、地下室で数日暮らせるだけの水や食糧を備蓄すればいいである。
もっともそうした津波防護シェルターを個人で建設する費用の莫大さを考えれば、高台への移転の方がはるかに安上がりであり、現実的な話である。そうなるとやはり地下シェルターは大きなものを自治体が設置してということになるだろう。
今なら予算がおりやすい。高知県は今すぐに国に予算請求して「津波避難用地下施設」を研究・設置してもらえるように働きかければいいのである。しかし避難する際に、いくら安全と言われても地面の下にもぐることに対しての抵抗がありそうだ。そして、地震の衝撃で地割れとかが起きていた場合、施設の気密性が保たれるかどうかも疑問なのである。ひび割れた部分から大量の海水が流入すれば避難者全員が水死という悲劇が発生することになる。どうすれば気密性を保つことができるのか。そうした部分の検証も必要だろう。
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