2012年03月27日(火) |
刑務所から出してはならない男 |
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罪を犯して刑務所に入った人であっても、刑期を満たせば反省の有無に関わらず自由の身になる。しかしまたまた刑務所に舞い戻る者も多い、たとえばこんなケースである。
出所祝いで母殴り、自宅に帰って父刺す
福岡県警朝倉署は26日、同県朝倉市一木、無職早野真吾容疑者(28)を殺人未遂容疑で逮捕した。
発表によると、早野容疑者は25日午後11時頃、自宅の居間で父親(58)の背中や腹を包丁(刃渡り15センチ)で刺した疑い。父親は重傷を負ったが、命に別条はないという。
早野容疑者は昨年9月に刑務所を仮出所、3月23日に満期を迎え、25日は両親と居酒屋で出所祝いをしていた。しかし、母親から「この前科者が」などと言われ口論となり、母親を殴った。自宅に帰った後、父親とも口論となり、刺したという。早野容疑者は酒を飲んでおり「覚えていない」と供述しているという。
(2012年3月26日12時38分 読売新聞)
自分の息子に対して「この前科者!」という母親にも問題はあるかも知れないが、それはまぎれもない事実であるし、自分が前科者になったということは限りない親不孝である。それを思えば多少の親からの罵倒は甘受すべきであり、そこでカッとなって母親を殴るのはどうかと思うのである。
また親子げんか自体は別に珍しいことではないと思うが、背中や腹を包丁で刺すのはそれは喧嘩というよりは犯罪である。包丁で刺したということは殺意があったということであり、この男は刑務所に入っていた期間に何も反省などしていなかったということである。だからこのような事件を起こせるのだ。
刑務所の存在、罪を犯せば罰を受けるという事実がこの男の場合は何の抑止力にもならないのである。それでも果たして有期の懲役を科す必要があるのか。このような外道にこそ死刑という刑罰は必要ではないのか。
今回の事件を起こしたことでまた早野容疑者は刑務所に戻ることになる。そして裁判官は機械的に量刑を与えるのでまた10年もすれば出てくるだろう。元受刑者に対して世間は冷たい。その事実が知られたらまた「この前科者」と罵倒する人がいるかも知れない。そこで相手をぶん殴って・・・ということがこれからエンドレスで繰り返されるのだろうか。
もちろん受刑者の社会復帰を支援する活動は大事である。大阪のお好み焼きチエーンの「千房」の社長は、積極的に刑務所で面接を行い、出所後に採用するという活動を行っているらしい。安定した職業と生活があれば人は再犯しない可能性が高いのだ。犯罪性向の高い人を社会はどう受容すべきなのか・・・なかなか困難な問題である。
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