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ブタがいた教室 (通常版) [DVD]という映画があった。学校でブタを飼っていて、最後は食べてしまうという話だった。教室にブタがいるというのは映画になるようなできごとだが、高速道路にブタがいるのはどうだろうか。それはそれで映画になりそうな気もするのである。読売新聞の記事を引用しよう。
阪神高速「大きな豚が歩いている」渋滞10キロ
19日午前10時頃、大阪市西区西本町の阪神高速大阪港線下り線で、通行中の男性から「大きな豚が歩いている」と110番があった。
大阪府警高速隊のパトカーなど8台が駆け付けると、道路上で豚1頭が歩き回っており、隊員ら約30人が約20分後に捕獲した。同隊によると、体長約160センチ、体重約300キロだった。
また、神戸市東灘区の有料道路ハーバーハイウエーでも同25分頃、体長約150センチの豚が見つかり、捕獲された。府警によると、三重県内の牧場から約80頭を、10トントラックで香川県に運ぶ途中、2頭が逃げ出したという。
捕獲作業の影響などで、大阪港線につながる東大阪線や、池田線などで一時、約10〜8キロの渋滞となった。
(2012年1月19日12時20分 読売新聞)
その時間、もしも阪神高速をオレが走っていれば、ブタを避けようとして大事故になったかも知れない。遭遇しなくてよかったのである。高速道路には最近いろんなものがまぎれこんでくる。近道をしようとして出口から入ってくる原付バイク、認知症の老人の逆走車、鹿や熊などの野生動物などである。しかしブタが歩いてるという場面はそうした想像を超えている。しかも大阪のど真ん中である。まさか野生のブタはいないだろう。
ブタを避けようとして車同士が衝突するとかいう大惨事にならなかったことが不幸中の幸いである。そうなっていてもおかしくないからだ。もしもオレがそこを走っていて、冷静な判断をしてブタを避けつつ、他車との衝突も回避できたかどうかという自信はない。そう考えると事故にならなかった今回の事態は僥倖ともいうべきことだったのかも知れない。
ブタは食肉として処理される途中だった。逃げ出したブタには「死にたくない」という願望はあったのだろうか。人間に喰われるために育てられたブタが必死で生への可能性を賭けて脱走したのなら、なんだかかわいそうな気もするのである。どこでぶつけたのか口元を血まみれにした状態で捕らえられたブタをテレビで見て、オレはなんだかかわいそうな気持ちになったのである。もっともあんな巨大なブタを飼うにはどれだけえさ代がかかるかわからないのだが。
逃亡空しく捕獲され、やはり食肉処理されてしまうだろうブタのことを思いつつ、オレはお好み焼きのブタ玉や、トンカツを食うときにブタの冥福を祈ろうと思った次第である。
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