2011年12月24日(土) |
北朝鮮はどうなるのか? |
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金正日の急死によって突如政権委譲が起きた北朝鮮だが、オレは北朝鮮の今後のことについていくつかの予測を立てている。その一つが、中国による併合というシナリオである。国民を喰わせることもできず、多数の餓死者が出ているという北朝鮮にとって、もしもまともな為政者がいればプライドをかなぐり捨てて韓国との統合によってその危機を逃れようとするのが自然だろう。韓国は同じ朝鮮民族の悲劇を見過ごすわけがない。
朝鮮戦争というのは北朝鮮(そしてその背後のソ連)が軍事力で南朝鮮(大韓民国)を占領して朝鮮半島を統一することを意図して仕掛けた戦争であり、それが失敗に終わった後も北朝鮮は武力統一の夢を捨てなかった。この武力統一のために多大な軍事費が必要となり、北朝鮮の国民の生活も疲弊しているのである。今も北朝鮮は人口規模の割には強大な軍事力を保持したままである。
もしも北朝鮮がそのまま韓国に併合された場合、一番慌てるのは中国ではないだろうか。少なくとも中国は北朝鮮を自国の勢力下にあると位置づけているわけで、その北朝鮮が韓国に併合されることは資本主義陣営に加わるということであり、アメリカの軍事力と直接国境を隔てて対決することになるわけだ。それは中国にとって避けたいことではないのか。
それを防ごうとすれば、中国は北朝鮮を自国の支配下におくために、なし崩し的に併合を進めてくるのではないだろうか。北朝鮮の支配者である金正恩をうまく抱え込んで、中国共産党幹部の地位を約束してそのまま北朝鮮を中国の一省としてしまうのである。
この北朝鮮の中国化にはいくつもメリットがある。それは北朝鮮崩壊によって大量の難民が中国国内に流入することを防げる上に、領土の拡張という中国の国家的戦略が実現すること。また北朝鮮の核問題が平和裡に解決することである。そして中国は北朝鮮の軍事力もそのまま手に入れることになる。人民解放軍よりもおそらく練度や忠誠心の強い軍隊を支配下にできるのだ。もっとも北朝鮮軍が中国政府の命令で手足のように動くのかどうかはわからないが。
北朝鮮の人民が飢えていると言っても、それは中国の人口からみればなんでもない数である。食糧支援することはたやすいだろう。そして食糧支援することによって併合はかなりスムーズに進むはずだ。
中国が北朝鮮の併合を意図したとき、アメリカはどう出るだろうか。アメリカがたとえ反対したとしても、金正恩が中国政府に抱き込まれてしまえばアメリカにはその動きを食い止めることができない。また日本政府の影響力はここでは皆無である。
朝鮮戦争に介入した毛沢東は、北朝鮮を中国の支配下に置くことを意図していたはずである。今の中国政府内に北朝鮮の併合を考えている者もいるだろう。それが中国にとってベストの戦略であると考えるならば行動に移すはずである。
中国が人道支援のふりをしつつ大勢の人間を送り込み、その実態は中国国内の一省のように北朝鮮を実効支配してしまうというのがオレの想像する今後の展開だ。もはや中国の援助無しでは国家の運営が成り立たなくなってから金正恩は中国共産党幹部の地位と引き替えに国家や人民を捨てるような気がしてならないのだ。
もっとも中国政府はもっと卑怯で、北朝鮮を実際に併合してしまえばあとは金正恩になど利用価値はなくなるわけである。そうなると彼はどこかで抹殺されてしまうのかも知れない。あるいは中国よりの傀儡政権のトップには金正男が据えられるのかも知れない。
北京にいるという金正男は今後どんな動きをするのだろうか。オレはそっちにも野次馬的な興味が湧くのである。北朝鮮国内の反動勢力が、金正男を担ぎ出してクーデターを起こすなんて展開も全くないとは言えない。
なんの影響力もなく、外交戦略もない日本政府はたんなる野次馬にしかなれない。それが残念なんだが、少なくとも北朝鮮という国家が消滅することは世界の平和が少し前進することにつながる。テロ国家がひとつ消えてなくなるのだからそれ自体は喜ばしいことじゃないか。
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