江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2011年09月03日(土) 台風の思い出        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

どうかお読みになる前に投票ありがとうございます。←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m 


 暴風警報が出ると学校は休校になる。「暴風警報が出ましたので生徒は速やかに下校しなさい!」という校内放送が流れると、教室には歓声が湧き、生徒たちはいそいそと喜んで帰るのが普通だ。部活動も休みになるわけだが「これで早く帰れる!」と喜んでいる生徒を見ると、おまえら何のために部活動やってんねん!と思わず突っ込みたくなるのである。好きだからやってるんじゃないのかと。

 生徒たちがそうして不謹慎にも台風接近を喜ぶのは、学校が休みになってくれるからだが、絶対に安全なちゃんとした家に住んでるからというのも大きい。もしも彼らの家がちょっと強い風が吹けばふっとぶようなバラックならば台風を恐怖に思うはずだからだ。巨大台風で家が吹っ飛ばされることなど誰も考えていないだろう。

 子どもの頃、オレは台風が怖かった。オレの住んでいた長屋はよく雨漏りした。夜に台風が来ると、朝まで生きていられるのだろうかとふとんの中でふるえていた。停電して真っ暗になった中で、怖くて母のそばで震えていて気が付いたらもう朝になっていたのは何歳の頃だったのだろうか。オレにとって台風とはとても怖い対象だったのだ。阪神大震災を体験するまで大きな地震を体験したことのないオレにとって、子どもの頃毎年のようにやってきた台風は、ただ耐えることしかできない自然の脅威だった。

 今年も大型台風が近畿を直撃している。オレは子どもの頃に感じた自然への畏怖を自然と思い出すのである。今の「台風が来たら休みになるからラッキー」と思っているクソガキどもに、どうして休校にするのかという意味をちゃんと教えてやらなければと思うのである。

 かつで来襲した伊勢湾台風や室戸台風という巨大台風は日本列島に大きな被害をもたらした。そのころと今では予報の精度も違うし、本当に危険ならば避難勧告するというシステムも整備されつつある。鉄筋コンクリートの安全な建物に避難すればまさか台風で飛ばされることはないだろう。

 日本にやってくる可能性のあった台風のコースがそれて中国や韓国に行ってしまった場合、被害がなかったことでみんなは安堵しているが、中国や韓国の台風の直撃した地域で発生した住民への被害を思うことはないのだろうか。コースがそれればOKと単純に考えるのは、自分たちさえ安全ならそれでいいという利己的な行為だと思うのである。

 オレが大学の4回生だった年だから1982年のことだが、8月1日に集中豪雨が降って松原市の1/3ほどが水没した。大和川の支流である西除川に大和川の水が逆流してきて堤防が決壊したのである。その時は台風も日本を直撃していた。しかしオレは不謹慎にも当時つきあっていた女性と静岡県をドライブしていたのだ。眺めがいいはずの展望台にクルマを駐めたのだが、激しい雨でクルマの外に出られる状態ではなかった。それでオレはクルマの中でずっと話をしていた。何時間もクルマの中で話していたことを思い出すのである。それはもしかしたら台風のおかげであったのかも知れない。その時間のおかげで二人がその後急激に親しくなったことは事実だからだ。

 窓の外で激しくなる雨や風を時々確認しつつ、そしてネットで気象情報をチェックしながらオレは台風にまつわることをあれこれ思い出すのだった。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。応援の投票ありがとうございます。"/←1位を目指しています! m(_ _)m      週刊アクセス庵もよろしく。   投票博物館


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン