2011年08月17日(水) |
そうめん流しの思い出 |
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丸の内べる先生が、なつかしい唐船峡のそうめん流しのことをブログに書いておられたので、それに触発されてオレも書くことにした。
最後の九州旅行をしたのはいつだろうか。オレはもうかなり長いこと九州には出かけていないのだ。決して九州に興味がないわけではない。オレの母の郷里は薩摩半島の坊津である。お盆の頃に家族で坊津に行ったのは自分がまだ小学生の頃だった。何度かそうして家族で帰省したのだが、まだ九州新幹線もない時代のことである。夜行列車で大阪を夜に出ても、坊津に着けるのは翌日の夕方になった。ものすごく遠いところだったのである。混雑した列車で大阪までほとんど立って帰ってきたこともある。ただ、子どもだったオレよりも両親はもっともっと大変だっただろうと思うのだ。
その帰省の時に少し観光もした。指宿観光ホテルにあった「ジャングル風呂」と呼ばれた混浴の大浴場に行ったのも楽しい思い出である。オレが大学生くらいの頃もまだあの「ジャングル風呂」はあったが、いつなくなってしまったのだろうか。フェリーで桜島にも渡った。池田湖の近く、唐船峡というところにあったそうめん流しもよく覚えている。
そう、そのそうめん流しをまた食べたいのだ。これだけ暑いとオレはそうめんとか冷やしうどんとか冷やし中華とかばかり食べてるのだが、あのひんやりとした谷底の、清流の流れるところで専用の丸テーブルで食べたそうめん流しが忘れられないのである。
丸テーブルにはドーナツ型の水槽がついていて、その中を水がぐるぐると回るようになっていて、中央のくぼんだところにそうめんの入ったざるを置くようになっていた。ざるから取ったそうめんを水流の中にぶちこむと、ぐるぐると勢いよくそうめんが回転する。水流の中に箸を突き立てると勝手にそうめんが巻き付くのである。鱒の塩焼きなどのメニューもあったが、オレは必死でそうめんを食いまくったことを覚えている。数人で丸テーブルを囲むと必ず激しい争奪戦になるのだった。
九州新幹線が全線開通した。鹿児島に行くとしたらやっぱりオレは唐船峡のそうめん流しを食べに行きたいと思うのである。天文館「むじゃき」の「白くま」も食べたいが、それ以上にオレはあのそうめん流しをもう一度食べたいのだ。
鹿児島の人はどんなふうにあのそうめん流しを見ていたのだろうか。オレの友人で今大学の先生をされてる方に鹿児島大学のサイクリング部だった人がいる。その彼に唐船峡のことを聞いたら面白いエピソードが返ってきた。年配の方々の大人数のグループは必ずそうめんを食べ残すから、丁重に話しかけてそれをいただくということである。確か食べ残しで残飯になってしまうのならば、それを胃袋に片づけて始末する方が理にかなっている。おずおずと話しかけてそうめんをもらい受ける場面を想像して笑ったことを思い出す。
あのそうめん流し専用の丸テーブルは特許や実用新案の対象になってるのだろうか。できることなら奈良の三輪そうめんの店にも導入して欲しいのである。オレはそうめんを食べるためだけにわざわざ三輪まで行ったことが何度もある。しかし何か物足りなかったのである。それはオレが唐船峡のすばらしさを知ってるからだ。関西でもどこか冷たいわき水がふんだんに手に入るような場所で、巨大なそうめんテーマパークを建設して観光客においしいそうめんを振る舞うような施設を作ってもらいたいのである。せっかく関西には「三輪そうめん」とか「揖保の糸」というブランドがあるのにそれを活かさないのはもったいないと思ったのである。
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