2011年07月26日(火) |
1兆円の無駄なオモチャですわ! |
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外交問題を武力で解決するのかそれとも話し合いで解決するのか。前者の方法は憲法で禁止されている我が国は後者の方法を取るしかないのだが、どうも前者の方法を捨てきれない方々が居る。「抑止力としての軍事力」を信奉している方々である。それはそれで100%はずれているとも言えないし、南シナ海をすべて侵略しようとしている中国の脅威を観れば、こういうものがないとダメだと不安になる人たちが出てくるのも事実だ。しかし、本当に必要ならば自国で開発すればいいわけで、アメリカからぼったくりの言い値で買わされるのもどうかと思うのである。東京新聞の記事を引用しよう。
FX飛ばさず選定へ 防衛省 1兆円の買い物なのに… 2011年7月24日 朝刊
開発が遅れるF35戦闘機(ロッキード・マーチン社のホームページより)
次期戦闘機(FX)の選定をめぐり、防衛省が実機による飛行審査を省略し、書面だけで決めようとしていることが分かった。未完成の米ロッキード・マーチン社のF35戦闘機に有利に働く可能性が高まり、関係者から「不公平だ」との不満が出ている。東日本大震災で巨額の復興資金が必要とされる中、不透明な選定により、巨額の税金を投入すれば「無駄遣い」との批判を浴びるのは必至だ。 (編集委員・半田滋)
FXは老朽化したF4戦闘機の退役に伴い、約四十機の導入を予定している。総額一兆円の巨額な航空商戦となる。
防衛省に正式に売り込みを提案したのは、F35のほか、米ボーイング社のF/A18、英BAEシステムズ社のユーロファイターの三機種で、年内に決定する。
外国メーカーから購入する戦闘機の選定は、実際に飛ばして運動性能を比較検討してきたとされる。今回、飛行審査を外した理由について、防衛省幹部は「飛行審査で分かるのは操縦士の感覚的なもの。必ずしも行う必要がない」と強調するが、書面などで示されるデータだけでは、必要な運動性能があるのか確認できない。
日米共同開発した航空自衛隊のF2戦闘機の場合、完成後に主翼の強度不足などの欠陥が次々に判明、机上のデータと実機の性能との落差が際立った。
かつて航空自衛隊はレーダーに映りにくいステルス機のF22戦闘機の導入を追求したが、米議会が輸出禁止を決定。ゲーツ前米国防長官から「(F22後継の)F35はどうか」と進言され、今日に至っている。
そのF35について米政府監査院(GAO)は今年四月、「飛行試験で能力の4%が証明されたにすぎない」と苦言を呈するほど開発が遅れている。
他国での導入実績もある残る候補二機種を含めて、防衛省が飛行審査を選定条件にすれば、F35は脱落しかねない。そこで飛行審査が消えたとの見方が関係者から示され、「FXは出来レース」との批判が強まっている。
どうやらまだ完成していない戦闘機を、データだけで書面で審査して購入を決定したという。もしもそれが欠陥機であってもすでに購入を決定した後というわけで、なんというリスク満点の買い物かと思うのである。
ロッキード社とボーイング社が防衛省の幹部にどんな売り込みを仕掛けたのだろうか。以前にこうした交渉の過程で賄賂を受け取ったということで罷免された方もいたなあ。1兆円という買い物だからその手数料というか賄賂の金額もやはり1億円は超えるだろう。不透明な決定の過程には必ず明かされない何かが存在するとオレはにらんでいる。
この1兆円があればどれほど多くのことができるだろうか。1兆円という巨大なゼニを国民のために使ってくれればどんなに多くの人々を幸せにできるだろうか。しかし、そのゼニはロッキード社に支払われるのである。賄賂をもらったオッサン以外は誰も喜ばない兵器の導入にこの巨額の税金は浪費され、しかもその買い物の中味がまともなものであるかどうかは買って導入してみないとわからないのである。
1兆円もするこの無駄なオモチャはなぜ「事業仕分け」の対象ではないのか。政治家たちは防衛費の中味まで踏み込むことを恐れているのだろうか。今のような国家の非常時にこの浪費があっさりと決まってしまうのならば、オレは政治家どもの優先順位の基準はなんとめちゃくちゃなことだろうかと憤慨するのである。
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