2011年05月16日(月) |
日本にもレアメタルはあるぞ! |
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レアメタルといえばそのほとんどを中国が握ってるために世界経済にとって大きな不安定要素となっている。中国が供給を停止したり値段を不当につり上げれば各国は対処のしようがないからだ。だから中国以外の供給先を開発することが必要となってくるのだが、なんと日本で大規模なレアメタルの鉱床が発見されたというニュースを読んでオレは驚いたのである。朝日新聞の記事を引用しよう。
鹿児島湾でレアメタル発見 国内販売量の180年分 2011年5月15日19時41分
9割以上を中国からの輸入に頼る希少金属(レアメタル)の一種「アンチモン」の鉱床を、岡山大や東京大などのグループが鹿児島湾の海底で発見した。埋蔵量は、国内の年間販売量の180年分と推定される。ただし、強い毒性によって採掘の際に海洋汚染が生じる恐れがあるため、実際に採掘するには新たな技術の開発が必要という。
研究の成果は、22日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表される。アンチモンは、繊維を燃えにくくする難燃剤や半導体などに広く使われ、日本は95%以上を中国から輸入している。
鉱床が見つかったのは、2003年に気象庁が「活火山」に指定した若尊(わかみこ)カルデラの一部。桜島の北東約5キロの鹿児島湾内にあり、約2万5千年前に大噴火した姶良(あいら)カルデラの主要火口という。07年に約200度の熱水噴出孔を発見した山中寿朗・岡山大准教授(地球化学)らが、付近の鉱物を調べていた。
鉱床は、水深約200メートルの海底に、厚さ5メートルで直径1.5キロの円状に広がっていた。エックス線の調査で平均約6%含まれていることがわかり、全量は約90万トンになると推定した。昨年の国内販売量は約5千トンで、180年分がまかなえる計算になる。中国では含有量約0.5%の岩石から抽出しているといい、鹿児島湾の鉱床の方が効率よく取り出せるという。
ところが、アンチモンにはヒ素と同じ毒性があるため、海砂利と同じような方法で採掘すると海中に拡散する恐れがある。体内に蓄積した魚介類を通し人体にも害を及ぼしかねない。
山中准教授は「海洋汚染を防ぎながら海底から取り出す技術を開発できれば、自給が可能になる」と話している。(長崎緑子)
ただ今回発見された場所は「海底」である。これが中国ならば海洋汚染なんか全くお構いなしに掘り出せるわけだが、日本の場合はそういうわけにもいかない。どうやって潰瘍汚染を防ぎながら掘り出すかということが求められるわけだ。
推定90万トンという埋蔵量は国内需要の180年分を満たせるわけで、これはもう途方もない鉱脈である。水深200メートルの海底という困難さはあるが、なんとか安全に掘り出す技術を開発してもらいたいのである。
鉱物資源の採掘には環境汚染をもたらすものが多い。足尾銅山がかつて渡良瀬川の汚染による深刻な鉱毒事件を引き起こしたように、その安易な採掘は決して許されないのである。いま世界の各地でこうした鉱物資源の採取に伴う深刻な環境汚染が発生している。欧米の資本が進出した先でろくに環境対策もせずに強引な開発を進めているのだ。
日本はこの鹿児島湾のアンチモン鉱床の開発にあたって、環境被害のない方法を世界に提示し、そして日本の技術力をアピールしなければならない。中国のように環境汚染おかまいなしに採掘してはならないのである。たとえコストが掛かっても、最良の方法を模索しないといけない。そのためにはゼニもかなりかかるだろう。政府からの補助金がこのような役立つことに使われるのならば大いに歓迎である。
日本近海の海底にはさまざまな鉱物資源が眠っているはずだ。それらを掘り出すのはかなり困難が伴う。しかし、資源のない国である日本が今後も発展していくためにはその開発が欠かせない。
それにしても含有量6%だなんて、そんな効率のいい鉱石があるのか。もしかして宇宙人が大昔に廃棄したものではないかとオレは驚くのである。
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