2011年05月08日(日) |
沖縄の「デイゴ」の花が危機に瀕しています! |
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デイゴの花は沖縄の県花とされていて、THE BOOMのヒット曲「島唄」の歌詞にも登場する。そのデイゴの木に寄生するデイゴヒメコバチという小さな蜂が今猛烈に増えていて、沖縄ではかなりの被害が出ているという。この小さなデイゴヒメコバチは大木に成長したデイゴの木でも枯らしてしまうのだ。 今帰仁城跡にはデイゴの大木があったが、今は枯れてしまって切り株だけが残されている。この木が枯れたのもデイゴヒメコバチが原因だという。
読売新聞の記事を引用しよう。
「島唄」のデイゴ瀕死の危機…蜂被害9割咲かず
沖縄の県花で、THE BOOMのヒット曲「島唄」でも歌われたデイゴが、外来種の蜂の寄生被害を受け、花を咲かせなくなっている。
離島を含む県内全域の約9割で生育不良や枯死などの被害に遭っており、「沖縄のシンボルを救おう」と、県やNPOなどは官民を挙げて対策に乗り出している。
蜂は、アフリカ原産のデイゴヒメコバチ。2003年にシンガポールで見つかり、翌年に新種登録された。成虫は体長1〜1・6ミリでデイゴの新芽や若葉に産卵。20日ほどで成虫となり、雌は1週間で約300〜400個の卵を産む。ほぼ1年を通して繁殖を続ける。
卵を産み付けられた場所にはこぶが出来て成長が止まり、幹の中で樹液が滞留。成長力が弱まって花が咲かなくなり、枯れる一因となる。
台湾で03年に大発生し、国内でも05年に石垣島で初めて発見され、翌年には沖縄本島に生息域が拡大。昨年7月の県などの調査では、国や自治体管理のデイゴの88%で被害が確認された。気流に乗って運ばれるとみられ、東南アジアやハワイ、インドでも確認されている。
(2011年5月7日16時20分 読売新聞)
デイゴは南九州でも植えられている。このまま被害が拡大すればいずれデイゴヒメコバチは九州や四国にも上陸してくるだろう。ところがこの昆虫は2003年に発見された新種ということで、まだ天敵や駆除方法がわかっていないのである。
農薬を大量に散布するような方法では、木にこぶを作ってその中で繁殖、成長するデイゴヒメコバチにはあまり効果がない。自然界で天敵を発見することができればかなり効果は上がると思うが、そのためにはまだ時間が掛かりそうである。今できることは植物防疫体制を強化して、九州上陸を防ぐことと、もしも九州で発見されれば一刻も早く駆除してしまうということだ。また多くの人に呼びかけて監視してもらうことも大事である。上陸されたとしても発見が早かったらかなり拡散を防げるだろう。
日本に侵入してくる外来種の害虫類は最初に沖縄で発見されることが多い。南西諸島を北上してやがて日本本土に至るのである。日本中に被害が広がる前になんとか対策をたてないといけないのだ。中国や韓国との人の行き来が盛んになればなるほど、こうした事例は増加するだろう。
どうすればデイゴヒメバチを駆除できるのか。遺伝子操作によって生殖不能になった個体を大量に撒くなどの方法で繁殖を抑えられないものだろうか。昆虫の研究者たちが人体に害を及ぼさない画期的な駆除方法を考え出してくれることをオレは期待している。
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