2010年12月22日(水) |
押し売りじゃなくて押し買いが急増しています! |
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その昔、「押し売り」という悪徳商法があった。どこの家にもあるようなゴムひもや歯ブラシのような日用品を訪問販売してきて、それが法外な価格であり買わないと脅して無理矢理買わせてしまうのである。母の話では我が家にも昔来たことがあるという。それから数十年経った今、新たな悪徳商法が登場してきたのだ。それが「押し買い」である。とりあえず「押し買い」と買いておくが、「オレオレ詐欺」が後に振り込み詐欺となったように、「押し買い」もいずれいい名称が付けられるかも知れない。
この「押し買い」だが、老人から「不要な着物を買い取る」などと称して家に押しかけて、その家にある宝石や貴金属を二束三文で奪い取ってしまうのである。この連中の巧妙なところは、今のところこうした行為を取り締まる法律がないということなのだ。いちおう対価を払ってるので窃盗ではない。だから10万円のものを1700円で買い取ったりするのである。これはもう強盗そのものだ。ゼニを払わなかったら強盗だが、わずかでもゼニを置いていくから強盗ではないというむちゃくちゃな論理なのである。こんな悪人どもを絶対に放置してはだめである。
朝日新聞の記事を引用しよう。
10万円の宝石「1700円で」 訪問買い取り相談4倍2010年12月22日0時42分
国民生活センターは21日、訪問販売ならぬ「訪問買い取り」を巡る消費者トラブルが、昨年の約4倍に急増していると発表した。家に来た業者が宝石類を安く買いたたき、強引に奪い去っていくのが手口。クーリングオフなどを定める特定商取引法は訪問販売の規制で、買い取りには適用されないため、返品を求めてもほとんど回復できないのが実情という。
全国の消費生活センターへの訪問買い取りの相談は、2009年度の137件に対し、10年度は11月末で538件と急増。約7割が60歳以上で、昼間自宅にいる高齢者が狙われている。
「不用な着物を買い取る」と、業者から電話を受けた兵庫県の70歳代の女性は、家に来てもらったところ、業者は「貴金属の鑑定もしてあげる」と言い、女性が身につけていた母親の形見の指輪を無理やり外しにかかったという。ほかのものも見せるよう脅され、合計10万円ほどした宝石類3点を見せた。すると業者は1700円で買い取ると一方的に決め、代金を渡されたという。
「『不用な貴金属はないか』と訪問してきた業者に母親の形見の指輪を見せたところ、あっという間に1万円を置いて持ち帰ってしまい、業者の名前すらわからない」(北海道の50歳代女性)といった相談も多いという。
貴金属などの買い取りについて定めた法律に古物営業法があるが、特定商取引法と違い、業者は会社名や名前を消費者に名乗ったり、クーリングオフに応じたりする必要はない。法律の抜け穴をついた手口で、同センターは「買い取ってもらうつもりがなければ絶対に応じず、脅されるなどした場合は警察に連絡してほしい」と呼びかけている。(小林未来)
この記事に書かれているように、「特定商取引法と違い、業者は会社名や名前を消費者に名乗ったり、クーリングオフに応じたりする必要はない」ということなのでもうやりたい放題なのである。届けられた件数が少ないのでまだこの悪徳商法に手を染める連中は多くはなさそうだ。しかし、これから一気に増加することが考えられる。
極端な話、新聞記事やこの日記を読んで「そんなおいしい方法があったのか!」と犯罪行為を開始する輩もいるかも知れないのだ。うっかりオレはその連中にヒントを与えてしまったのかも知れないのである。まだまだ件数は少ないのでそれほどメジャーな方法ではないのかも知れない。しかし、これからどんどん増えていくはずだ。とにかくこれは許し難い行為なのである。もしも家にこんな奴等がやってきたら、即110番通報して逮捕させないといけない。この日記を読んだ方は、自分の回りのお年寄りに教えてあげないといけないのである。
被害の拡大を防ぐためにはやはりテレビで取り上げて、この卑怯な連中の手口を暴露してやってお年寄りに知らせることだ。まだまだ世間ではこのような犯罪の存在自体が知られていないのである。未だに振り込み詐欺にひっかかる人もいるくらいである。世間の新しい情報から隔離されたように生きているお年寄りをどうやって啓発して、こんなクソどもの被害に遭わないようにすればいいのか。なかなか大変なことである。
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