2010年12月15日(水) |
消防車を13年間無免許運転し続けた男 |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
クルマを運転する仕事の方が無免許運転なら大変なことである。バスやタクシーの運転手が無免許なら採用段階でアウトだ、しかし公務員の場合はどうだろうか。消防署の職員が「免許を忘れてきた」という言い訳がいつもいつも通用するものなのだろうか。オレはこの記事を読んで驚いたのである。「免許証提出して下さい」「忘れました」となれば、「じゃあ必ず明日提出して下さい」というのが普通じゃないか。なぜ13年間もお目こぼしが続いていたのかとオレは驚くのだ。広島県呉市というのはそんなにいいかげんなところなのか。
無免許で消防車運転13年 呉の職員「試験落ち、うそ」 2010年12月14日22時33分
広島県呉市は14日、市消防局の消防士長(36)が無免許のまま、13年余り消防車などを運転していたと発表した。市に免許を取ったとうそを言い、2〜3年ごとの点検の際も「免許証を家に忘れた」などと説明していた。一時は大型の救助工作車(11トン)も運転していたという。
発表によると、消防士長は1994年の採用。96年に普通免許、2000年に大型免許を取得したと虚偽申告をしていた。「仮免許はとったが、本試験で何度か失敗し、うその申告をしてしまった」などと説明しているという。採用から10年間は消防署勤務で、救助工作車やポンプ車などを運転。04年から今春までは本局の警防課で乗用車型の指揮調査車を運転していた。
運行日誌によると、08年度は50回、09年度は75回、指揮調査車などの公用車を運転していた。消防署時代の記録は残っていないが、年間数十回は消防車両を運転していた可能性があるという。
今月12日昼過ぎ、呉市内で家族を乗せて乗用車を運転中に別の車と接触事故を起こし、無免許が発覚。市消防局は全職員363人の免許証原本の緊急確認を始めた。
無免許で、しかも大型の救助工作車まで運転していたというから驚きである。なぜバレなかったのだろうかというよりも、なぜ業務として運転を行う職員に対して免許証のコピーなどを提出させる仕組みになっていなかったのか。それがオレは不思議で仕方がないのである。
そしてもう一つオレが不思議に思うのは、この男が無免許であるということに対して家族は知っていたのかということだ。36歳ならたぶん結婚して子どももいるだろう。夫が無免許であるということを妻が知らないなんていうことはあるだろうか。
年齢と採用時期から考えて、一度取得した免許が違反などで失効したのではなくて、一度も免許を取得していないままに「免許をとった」とウソを言ってそのままごまかし続けていたわけだ。しかも今回は交通事故で発覚したわけだが、もしも事故を起こさなかったらそのまま発覚せずに定年退職までそのまま無免許で通したかも知れないのである。これまで13年間だまし通せたのだから、これからも同様に「忘れてきた」という言い訳が通用していただろう。それにしてもそんな言い訳が通用するなんてなんて、呉の消防署はなんて杜撰な組織なんだろうか。オレのいる教師の世界では「教員免許」がないなんてことは考えられないのである。
オレが気になるのは、今回緊急で全職員の免許調査が行われて新たに他の無免許職員が発覚する可能性である。もしかしたら他にも「忘れました」で切り抜けてきた強者がいたのかも知れない。続報が知りたくてたまらないのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館