2010年11月30日(火) |
梅田北ヤードに森を作れ |
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平松大阪市長はワールドカップの開催国に立候補して、JR大阪駅北側の再開発地区(通称「梅田北ヤード」)に8万人規模のサッカースタジアムを建設して・・・とゲスな田舎政治家の考えそうな構想を抱いてるようだが、なんと橋下大阪府知事はそこに森を作ればいいと思っているらしい。オレは橋下知事の教育政策にはかなり腹が立っていたが、今回の梅田北ヤードのプランに関しては全面的に支持したい。大阪駅のすぐ北側という一等地だからでかいものを建設して・・・という俗人の考えそうな平松市長の発想に対して、逆に「一件無駄のように見えるものを、100年後、200年後を考えて作る」という橋下知事の考えの方がはるかに高邁な精神であると思ったからである。
梅田に巨大な森が出現すれば、かなりあの付近の雰囲気は変わるだろう。すぐ隣にある梅田スカイビルの展望台への入場者も増えるだろうし、何より周辺施設の魅力がUPすることは間違い無しである。森自体は入場料がとれるわけでもないし、何かを生産するわけでもない。しかし、そこに森があるということが重要なのだ。その巨大な無駄こそが大阪というなんでも実用性本意の商人の町にこれまではなかったものだからだ。
すでに梅田周辺の商業施設は飽和状態である。阪急百貨店が高層化し、道路を隔てたところには阪神百貨店があり、そして大阪駅北側の新駅ビルにも伊勢丹が入るし、流行ってない大丸はあるし、ヨドバシの駐車場にクルマで上がると目が回るし、茶屋町にはロフトがあるし、そういうわけでもうこれ以上の商業施設はいらないのである。
だったら大勢の観客を集められるスタジアムを・・・と馬鹿は考えるわけだが、大阪にはすでに長居にも万博公園にもサッカー場はあるわけで、これ以上サッカー場を造っても観客がそれに合わせて増えるわけでもない。8万人収容のスタジアムに観客が5000人しかいないという惨状になるのなら造らない方がマシである。何より阪神タイガースのお膝元である大阪でサッカーの人気が今よりも高まるとは思えないのである。オレはサッカーなどどうでもいいのである。
ただ、ここに森を造った場合、注意しないといけないのは大阪に1万人くらいいると言われるホームレスの問題だ。今、大阪府下の公園ではホームレスがどんどん排除されている。彼らは当然、梅田北ヤードの森にもやってきて、そこにブルーシートで囲った家を造ろうとするだろう。気がついたらそこは日本中からやってきたホームレスに占拠されるかも知れない。府民の憩いの場のつもりだったのが、結果的に「梅田ホームレスの森」なんてことになるかも知れないのだ。それを阻止するための、管理者とホームレスとの戦いが起きることは確実である。
地価の高い場所だから、ゼニの取れる施設を造らないと・・・という凡人の発想を突き抜けた独裁者橋下知事の提案に対して、凡人政治家の平松が反対するのは当然のことである。また、大阪市の中にある梅田北ヤードの開発に関しては、平松市長は自分の縄張りだと思っているわけで、そこの問題に橋下知事から口出しされたくはないのだろう。
梅田北ヤードの再開発はどうなるのか。いずれにせよ、工事が始まればオレは梅田スカイビルの展望台から見下ろしつつその景観の変化を楽しむことになるだろう。それにしてもサッカー場の建設にいったいどれだけゼニがかかるのか。果たして大阪市にそんなゼニがあるのか。無理に造って借金でこけて大阪市破産というのも、無責任なオレがちょっと期待してしまう展開なのである。神戸市や大阪市が破産して、すべての市民サービスが停止したらどんなことが起きるだろうかと、ただの野次馬のオレは興味を持っているのだ。
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