2010年11月07日(日) |
答案用紙をシュレッダーにかけたのは誰か? |
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大阪府堺市にある「大阪商業大学付属堺高校」で謎の事件が起きている。採点前の答案が一クラス分行方不明になり、シュレッダーで裁断された状態でゴミ捨て場から発見されたのである。毎日新聞の記事を引用しよう。
器物損壊:英語答案用紙29人分が盗難−−大商大堺高 /大阪
大阪商業大学堺高校(堺市中区)は4日、校内で英語のテストの答案用紙29人分が盗まれ、シュレッダーで裁断された状態で見つかったと発表した。同校は西堺署に器物損壊の疑いで被害届を出した。
同校によると、10月26日1年生の英語のテストを実施。担当の教師は答案用紙を職員室のロッカーに保管していた。同28日にテストの採点をしようとして、1クラス29人分の答案用紙がなくなっているのに気づいた。28日午後、体育館の近くで、ごみ袋の中から裁断された状態で見つかった。【山田英之】
今のところこの事件の続報は報告されていないようである。誰が何のために答案を持ち出してシュレッダーにかけたのか。生徒にはそんなことできないだろうから、この事件は教師による内部犯行の疑いが強いのである。職業柄どうしてもこういう事件は気になるのだ。いったいこの学校では何が起きてるのだろうかと。
この事件が起きた大阪商業大学堺高校では先月、生徒の個人情報が含まれたUSBメモリーが盗まれるという事件も起きているが、これも今回の答案裁断と同じく内部犯行だとオレは思うのである。毎日新聞には出ていなかったが、採点予定の答案を裁断されてしまったのは28歳の女性の英語教諭ということである。その教員に対するいじめやモラルハラスメントが起きているのかも知れないし、あるいは教員間での男女関係のトラブルが発展してこのよう陰湿ないやがらせにつながったのかも知れないが、今のところそれらの憶測が当たっているのかどうかはわからない。
オレはよく答案用紙を校外に持ち出して採点するが、クルマの中にそれを放置するということは絶対にしない。車上荒らしに遭って盗まれたら取り返しが付かないからだ。泥棒にとっては無価値なものだが、教師にとって生徒の定期試験の答案というのは絶対に紛失してはならないものである。馬鹿な教師の中にはクルマに答案を積んだままでパチンコやパチスロに熱中して、駐車場に戻っていて車上荒らしに遭ったことに気づいて愕然とする者もいるわけだが、その場合明らかに本人の落ち度である。
しかし、おそらくは職員室に設置されている保管庫に収納されていたものが盗まれるなんてことを誰が想像するだろうか。我々教員は「同僚教員が机の上のモノを盗んだり勝手に私物を破壊したりしない」ということを当然のことだと思っているわけで、その当然の大前提が崩れたとき、仕事が立ちゆかなくなってしまうのである。
このような不祥事が起きてしまったとき、学校側の対応がいつも問題にされる。悪いのは悪意を持ってそういう不法行為を行った人間なのだが、最大の被害者は生徒たちである。せっかく勉強した成果をシュレッダーで粉々にされてしまったのである。もしも今回の事件で犯人が見つかれば懲戒解雇ということになるのは確実だが、そのときはやはり生徒に誠実にお詫びさせて欲しいのである。個々の生徒の努力の結晶である答案用紙は神聖な存在だ。返却された悪い点数の答案用紙をゴミ箱に捨ててしまって証拠隠滅しようとする卑怯な生徒もいるが、オレはそんな行為は断じて許さない。その答案をシュレッダーにかけるなんて言語道断だ。早くこの事件の犯人が検挙されて真相が究明されることをオレは願っている。
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