2010年10月12日(火) |
電動バイクは二輪業界を救うことができるか? |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
縮小する一方の二輪市場だが、電動バイクが徐々に売り上げを伸ばしてるらしい。果たして斜陽の一途である二輪業界にとってこの動きは救世主足りえるのだろうか? まずは朝日新聞の記事を引用しよう。
電動バイクに普及の兆し 国内二輪車大手が相次ぎ参入 2010年10月11日9時30分
蓄電池とモーターで走る電動バイクに普及の兆しが出てきた。これまでは輸入車や新興企業製の販売が中心だったが、二輪車大手が相次ぎ本格参入する。ただ、特別な品質基準はなく、国内で何台走っているかさえ正確なところは分からない。安全面は大丈夫か。
乗り心地を一言で言えば「すーっ」。首都圏を皮切りに9月から売り出されたヤマハ発動機の電動バイク「EC―03」は、音は静かで振動も少ない。走り出しはまるで平行移動しているかのようだ。
柳弘之社長は「2020年までにさらに3〜4車種投入し、世界シェアの2割を獲得する」と話す。来年には台湾や欧州でも販売。家庭のコンセントで約6時間かけフル充電すれば、約43キロ走れる。すでに300台超が売れた。09年に約38万台と、ピーク(82年)の1割に落ち込んだ国内二輪車市場の活性化に期待する。
電動バイクに力を入れるのは環境意識の高まりを追い風に、需要が大幅に増えると見込んでいるためだ。電動バイクなら「爆音」のイメージも薄れる。調査会社の富士経済は、09年の国内販売台数を約4千台と推測。20年には10万台まで成長すると予想する。
ホンダも12月、「EV―neo(イーブイ・ネオ)」を、官庁や配達業者向けにリース販売し始める。将来は個人向けにも売る。スズキも電動バイクへの参入を決め、公道での走行調査を始める。
今、国内を走る主役は中国製や新興企業製だ。構造が複雑なガソリン式と違い、モーターと蓄電池を調達すれば、比較的簡単につくれ、新規参入しやすい。都内のアイスクリーム製造器の輸入業者は、電動バイクの輸入会社を立ち上げ、7月から中国製品の輸入を始めた。経営者は「大手の参入で市場が拡大すればチャンスも広がる」。
カー用品メーカーのプロスタッフ(愛知県一宮市)は、09年3月から販売。今年3月に売り出したモデルは13万円台で「大手より安く、日本で組み立てており品質も保証できる」と自信を示す。
こうした企業の弱点は販売網だった。販売店は大手メーカーの系列が多く、なかなか入り込めない。そこで家電量販店に目をつけた。首都圏を中心に展開するノジマは昨年から販売。約50店で扱い、プロスタッフの約400台を販売した。
■規制なくトラブル増加
一方でトラブルも増えている。全国の消費生活センターには08年ごろから相談が増え始めている。「故障が相次ぐ」「業者が故障に対応してくれない」などだ。
電動バイクに関する特別な規制はない。通常の二輪車と同じく、前照灯など道路交通法で定められた保安基準を満たせば走れる。輸入の許可もいらず、粗悪なバイクが入っている可能性もある。
国内で何台走っているかも正確には把握できていない。環境車の導入促進活動をする次世代自動車振興センターは「輸入車を含めた統計はない」。原付きバイクの登録を管轄する総務省も「登録に電動式とエンジン式の区分けはなく、その割合は不明」とする。
日本二輪車協会は「法的整備を含め、政府に規制の要望は随時している」という。過去に苦い経験もある。実はヤマハ発動機は、今回が再参入。02年に大々的に売り出したが、07年に電池の不具合が発覚して撤退。市場拡大に急ブレーキがかかった。
明治大学の向殿政男教授(安全学)は、「電動バイクは構造的には『電化製品』。大事故や問題が起きる前に、消費者庁などが新基準を設けるべきだ」と話す。(金井和之)
オレは以前によく原付バイクに乗っていたので、この騒音がどうにかならないものかといつも思っていた。特に深夜に静かな住宅街を走るときは申し訳なかったのである。電動バイクなら騒音はかなり軽減されるだろう。
ただ、それは同時にひったくりなどの犯罪にとっても有効なのである。静かに忍び寄って、ひったくってから逃げていくときに電動バイクは威力を発揮するのではないかとオレは犯罪のことを心配するのだ。何しろ大阪はひったくり日本一である。泥棒たちがこの便利な道具を使用しないはずがない。オレがまず危惧するのはその点だ。もちろん電動バイクに罪があるのではなくてひったくりに罪があるのだが。
危惧するのはその点くらいで、あとはやはり家で充電できるから給油しなくていいとうことは大きな利点だろう。特に近所をちょこちょこ走るだけの場合、ガソリンスタンドまで行くのが遠いこともある。最近はガソリンスタンドがどんどん倒産して軒数が減ってしまっているので、我が家の近所でも近くのスタンドはみんなつぶれてしまって1キロ以上走らないとガソリンスタンドにたどり着けないわけで、その面倒さがなくなるのはいいことである。
一回の充電で走行可能な距離が43キロというのも、もっとバッテリの能力が上がれば伸びるだろう。オレが期待するのは原付相当ではなくてもっと大排気量に相当する電動バイクの出現である。高速道路を時速100キロくらいで飛ばせて、しかも走行可能距離が200キロくらいあるような電動バイクが出ればかなり面白いような気がするのだ。それで旅行できるからだ。もちろん宿泊施設の方も電動バイクに充電する場合に「無料サービス」というわけにもいかないから何らかのルール作りは必要だが。
大手メーカーが参入して競争になれば品質も飛躍的に向上するはずで、それはユーザーにとっては朗報だろう。そうなれば粗悪な品質の輸入品はたちまち駆逐されると思われる。記事の中にあるトラブルはそうした輸入品によるものだと思うからだ。2輪業界が今後どんな戦略で本格的に商品を展開していくのか、オレは興味津々なのである。
P.S.
私の殺伐とした日記を読んだ後で、もっとほのぼのした気分になれるやさしくて面白いブログを読んでみようと思った方は、この反面教師的生活図鑑をぜひごらんになってください。癒されますよ。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館