2010年09月16日(木) |
もっと早く円売り介入しておけよ・・・・ |
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民主党の代表選挙で菅直人が勝利したとたんに急激に円高が加速して一時は1ドル=82円台に突入した。菅直人首相の無策ぶりが世界に知れ渡ってたからである。しかし、代表選挙の翌日の午前、全く何の前触れもなくいきなり「円売り介入した」という財務相の報道があった。そのとたんに為替市場は劇的に反応した。ドル/円の為替レートはこのように変化したのである。
この動きを好感して東証はそれまで100円以上値下がりしていたのが瞬間的に上昇して100円以上の値上がりになり、終値ベースでは9516円(+217円)と大幅値上がりとなったのである。円高のために値下がりしていた輸出株、特に自動車やハイテク株の値上がりが大きかったのである。その後日銀はロンドン市場でも積極的に円売り、ドル買い介入を進めているようである。介入額は一日あたりとしては過去最大の約2兆円ということで、16日以降も積極的に介入して行こうという方針らしい。
この突然の動きで、円を買いポジションでホールドしていた海外の投資家の多くが大損を食らったのである。日本時間の午前中ということは、アメリカやヨーロッパは深夜とか早朝にあたるわけで、それこそ起きてみたら為替が大変なことに・・・という状態なんだろう。もっとも大量の資金を動かしている連中は24時間張り付いているだろうから今回の事態にもきっと対処しているだろうが。
もちろん、日本のこの為替介入に対してアメリカが黙ってるはずがない。貿易収支の改善をもくろんでアメリカが仕掛けてきたドル安に対して日本がケンカを売ったのである。いったいこれからどんなことになるのだろうかとオレは興味津々で眺めている。投資家のオレとしては円安になって株価が上昇し、外貨が値上がりすることは基本的に大歓迎である。
もしも海外の投資家たちが「いや、日銀単独介入なんか怖くないぜ」と日銀の円売りに対して円を買い向かってくればどうなるだろうか。もう一度今以上の円買い圧力にさらされるということになれば、今回の介入が無駄だったということになる。日銀としてもそれだけは避けたいと思っているだろう。負けるわけにはいかないのである。日銀はこの為替戦争に勝利するためには円をどんどん売って売って売りまくるしかないのだ。2兆円で足りなかったら、20兆、200兆と売りまくって世界中に円をばらまくしかないのだ。その結果どんなことが起きるだろうか。
世界中に円がばらまかれれば、それを手にした人たちはその円で日本の製品を買おうとするかも知れない。円安が進行すれば日本製品の価格は下がる。それで買いやすくなればまずます買おうとする意欲は増すだろう。そうして日本製品が海外にじゃんじゃん売れればそのゼニが国内に環流する。その結果国内景気が回復するという流れが作れればいいのである。日銀の円売り介入と金融緩和政策が果たしてうまくいくのかどうか、今後しばらくは経済の動きから我々は目が離せないのである。
日本のこの為替介入を受けて15日の世界の株式市場は基本的にどこも値上がりしたが、上海だけが大きく値下がりした。この動きは何を意味するのだろうか。それもオレは大いに気になるのだ。中国はアメリカからの人民元切り上げ圧力に対して、それを容認する姿勢を一度は示したが、今回の日本の為替介入を受けて方針を変えてくる可能性もある。
「こんなに円高では輸出しても儲からない」
という理由から国内産業の空洞化が進み、失業率が上昇したのならば。円安に誘導すればそれだけで国内での生産が活発になって雇用は回復するのか。その答えが出るのはまだまだ先である。
少子化で内需拡大が困難な中で期待されるのは日本に来た外国人がじゃんじゃん使って落としてくれるゼニである。円安がどんどん進んだら外国人旅行者はそれを享受できるのだ。どうか「ぐおおおお こんなに安いのか!」と思ってもらえるところまで円安を進めて欲しいのである。昔オレが東欧を旅行してその物価の安さに王侯貴族の気分を味わったように。
日銀よ、1ドル85円などとケチな目標で満足するな。やるんだったらとことんやれ。円買いでこれまで稼いできた海外のヘッジファンドの連中が全員破産して退場するまで売って売って売りまくれ。これはもう戦争なんだぜ。
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