2010年09月08日(水) |
教育現場から粗悪なノートを追放して下さい! |
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9月になって多くの学校では新学期が始まった。さて、この時期の恒例の行事が夏休みの宿題の点検なんだが、ノートを集めていてオレが気づくのは大量の「粗悪品」のノートの存在である。この粗悪品が海外からの輸入品などに限定されていればまだマシなのだが、コ○ヨなどの日本を代表する文具メーカーもこういうクソノートを作っていて大変困るのである。それは次の写真のように綴じられたノートのことである。
クソノート
ノートの一枚一枚の紙はこのように端を接着剤のようなもので貼り付けて固定されている。そのためにノート自体の強度が低く、すぐにページがちぎれてしまうのである。こういうクソノートでも一学期くらいはまだなんとか大丈夫だが、二学期ぐらいになるとページが落丁状態になるものがちらほら出現してくる。一年間無傷で使えるというのはかなり珍しいのである。
最近の生徒はよくノートのコピーを行う。そのときにもちろんノートをいっぱいに開いてコピー機に押しつけるわけだが、その押しつけの際にもノートのこの「綴じてある部分」にはかなりのダメージが発生するわけだ。それがノートの寿命を縮めているのである。もちろんノートのコピーというのはあまり好ましい現象であるとは言えない。しかしすでにそれが若者の行動様式に組み込まれている以上、それを禁止するのではなくて上手に利用していくしかないわけである。
ではどのようなノートを使えばいいのか。次の写真をごらんになって欲しい。
よいノート
このように、しっかりと糸で綴じられたノートの場合、一年間の使用に十分に耐えるのである。またノートを大きく開いてコピーするような場合も全然問題なく耐えてくれるのだ。昔のノートはみんなこんな構造だった。どうしていつのまにか安っぽい作りのクソノートが氾濫するようになったのだろうか。
オレはやはり日本最大の文具メーカーであるコ○ヨの責任が重いと思うのだ。コ○ヨはキャンパスシリーズという大学ノートを販売しているが、そのほとんどの構造はこのクソノート仕様になっている。4月の最初の授業の時に生徒のノートを点検すると、およそ6割の生徒のノートがクソノートなのである。それでオレはいつも「ちゃんと糸で綴じたノートを使ってくれ!」と指示するのである。そのクソノートは他の教科に回させ、自分の教科用にはちゃんと糸で綴じたノートを用意させるのだ。
よく整理された内容のノートは学習効果を上げるのに役立つ。オレにとってしっかりとまとめられた大学の講義ノートは宝物である。長い年月を経てもノート自体がしっかりしているので保存するのに適している。しかしクソノートはすぐにページがばらばらになってしまうから不便なことこの上ない。そんなノートを人に貸したりしたら一部のページが欠落して戻ってくる可能性もある。
ノートを買うときにこのような「綴じ方の違い」を意識している人がどれだけいるだろうか。多くの学生は単なる安さだけで大学ノートを選んでるような気がするのだ。中学生や高校生はもっといい加減な選び方でノートを買ってるかも知れない。そこが問題なのである。すぐにページがちぎれるダメノートやクソノートが存在することを周知徹底させ、そのような商品を選ばせないことで市場から追放しないといけないのだ。おそらくこの「接着剤綴じ」は大量生産に適しているのだろう。昔は「糸綴じ」しかなかったはずである。それが安価で提供された大量生産の粗悪品に駆逐されてしまったのが今の状況であるとオレは思っている。すぐに落丁するノートが使われているということは、生徒の「ノートを大切に使う」という価値観にとってマイナスである。
せっかく「JIS(日本工業規格)」というものが存在するのだ。この接着剤綴じのクソノートを試験してみんな不合格にしてしまうことで、あの日本最大の文具メーカーに猛省を促して欲しいのである。「長持ちするよいものを作る」という物作りの原点に立ち返って欲しいのである。
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