2010年09月03日(金) |
海洋発電所は実現可能か? |
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潮力や海流などの海洋エネルギーを発電に使えるなら、海に囲まれた日本の場合はほぼ無尽蔵である。ただ、大規模な設備投資が必要であったり、エネルギーの変換効率が悪かったりというわけでなかなか商業化には至っていないというのが現状だ。たとえば鳴門海峡みたいに狭くて流れの速いところを完全に封鎖して巨大な水車を設置し、そこを通過する潮流を利用して発電することは不可能だろうか。もっと小さな湾の入り口を閉め切って、潮汐発電などはできないものか。黒潮の流れを発電に活かすことはできないのかなどとオレは考えるのである。
読売新聞に海洋発電に関する記事が出ていたので引用しよう。
海洋発電所を2012年度に建設…波力など利用
経済産業省は25日、波力や海流などの海洋エネルギーを利用して発電する「海洋発電所」を実用化する方針を固めた。
2011年度に実証実験を行い、12年度に産官学共同で発電所を建設し、16年度以降の実用化を目指す。11年度予算の概算要求に10億円を盛り込み、15年度までの5年間で130億円を計上する予定だ。
海洋エネルギー発電は、海に浮かべたブイの中や堤防に設置したタービンを、波の力で回す「波力発電」が代表的だ。海中のプロペラを潮流で回転させる「潮流発電」、海の表層と深層の温度差を利用する「海洋温度差発電」などもある。
太陽光や風力と異なり、海洋エネルギーは時間帯や天候にかかわらず発電でき、温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーとして、米国や英国などで研究開発が進んでいる。ただ、発電効率の向上のほか、台風など荒天に耐えられる機器類の開発や海上からの送電方法の確立など課題もあり、国内では大学などでの研究段階にとどまっている。
経産省は11年度に実証実験に参加する大学や企業を公募し、日本の環境に適した発電方法や立地選定を行う方針だ。12年度には発電装置を大規模化、集積化した海洋発電所を建設し、15年度まで運転ノウハウの蓄積や技術開発を進める。
これまでの研究では、波力は日本海、潮流は太平洋や瀬戸内海が適しているという。経産省は、技術を確立できれば、利用しやすい沿岸部だけで原子力発電所数十基分に相当する3000万〜5000万キロ・ワットの発電が国内で可能になるとみている。(2010年8月25日14時36分 読売新聞)
ここには2016年度以降の実用化を目指すとある。もしも技術が確立できれば原発数十基分に相当する3000万〜5000万キロ・ワットの発電が可能になるということだから大きいのである。特に資源のない日本のような国は、海に囲まれているだけで利用可能なこの海洋エネルギーの利用をなんとか工夫して欲しいのである。
もちろん大規模な海洋発電所の建設は大規模な環境破壊につながる可能性がある。だからどうすれば自然に負担を掛けない形で建設可能なのか十分に検証する必要があるだろう。ただ、その問題さえ克服できるならばこれほど有望な新エネルギーも他にないだろうとオレは思うのだ。
日本にはろくな地下資源がない。しかし、海水に溶け込んだ金属類を回収可能ならば、その経済水域の広さから世界でも有数の資源国となる可能性がある。海洋発電所と同時にぜひとも研究を進めてもらいたい分野である。
中国がどんどん経済成長して、いつのまにか日本のGDPを追い越そうとしている今、日本がその中国と互角に渡り合っていくためには創意工夫しかない。頭を使ってアイデアで勝負するしかないのだ。そのためにこそ政府はゼニを出して先端技術の研究を支援するべきなのである。海流発電が成功して、黒潮の流れが日本に莫大な電力をもたらしてくれるなんてことになればエネルギー問題は一挙に解決するのだがなあ。
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