江草 乗の言いたい放題
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2010年06月27日(日) 日記サイトの寿命について        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 最盛期には一日のアクセス数が1万をコンスタントに超えていたこの暴言日記も、今はカウンタが3000〜4000ほどしか回らなくなった。そのうちもっと来客が減って、そして私が毎日の更新を断念して、いつしか忘れ去られてしまうのだろうか。日記サイトには人の一生と同じように必ず成長期や円熟期、そして衰退期と臨終が存在する。今、オレの日記はおそらく衰退期を迎えているのだろう。それは書き手としての自分のパワーが衰えたことに他ならないとオレは感じている。きっと読者の方々も「最近はつまらないなあ」と思っているはずだ。最近ヒット作が書けてないことには書き手であるこのオレ自身が気づいているのだ。

 休筆することはやさしい。これまでのご愛顧に感謝する日記を一本書いて、そして「お休みします」と宣言して、それで静かに幕を引けばいい。仕事の忙しさを思えばいくらでも休筆の理由はある。入院中もずっと書いていたことの方がある意味異常なのである。どうして自分は「毎日更新」ということにこれほどこだわり続けたのだろうか。

 今まで多くの日記サイトが「成長→円熟→衰退→休止」というサイクルを経て消えていくのをオレは見てきた。ネット上には明確な「休止宣言」もなされないままに更新停止したサイトが無数に存在するだろう。いや、ちゃんと「休止宣言」するサイトの方が少数派なのだ。大多数は自然に更新頻度が少なくなり、そしていつのまにかひっそりと忘れられる。オレが巡回のために登録している はてなアンテナにも、最近更新されていない日記やブログがたくさんある。オレがそれを登録から外さないのは、いつかまた更新されると願っているからである。そして多くの日記サイトが更新停止してしまう中で、自分だけはしつこく書き続けようと思ってるのである。もっともそのために中身が薄くなってつまらなくなってしまうのならば書いている意味がない。少なくとも書く以上はある程度の質を維持できないとだめだ。

 日記を一本書くのに必要な時間は、自分のおなじみの「新聞記事にコメントをつけるような記事」の場合は15分くらいである。そういうネタが見つかったときはすんなり書けるし、ささっと書ける。しかし、何日も、時には何ヶ月も資料を集めて書き始める日記(たとえば投資関連の「はめ込まれた人たちシリーズ」とか)の場合はかなり長時間かかってしまう。

 多くの方から感想や抗議、そして情報提供のメールをもらう。できるだけ返信するようにしているが、忙しくて少し時間が経つともう返信するには時間が経ちすぎているようなことがあって本当に申し訳なく思うのである。いつも読んで下さっている方々にはやはり感謝の気持ちをちゃんと伝えなくてはと思うのだ。

 何年にも渡って、自分はかなりの文章をネット上に書いてきた。インターネット以前にもパソコン通信という世界で「教師EXAの悩み」という雑文を毎日更新していた。そのときからの友人もいるし、そのときから今に至るまで読んで下さってる方々もいる。パソコン通信時代に書いた文章はそのまま私のHPである「教師EXAの秘密の部屋」というサイトにかなりの分がUPされている。東欧北欧旅行記の 「白夜特急編」 や、エッセイの「100万回生きたねこ・試論」 などである。

 中学生、高校生の頃にSF小説を濫読し、筒井康隆や小松左京にあこがれた文学少年はその後大学の文学部に入学したが、「物書きになる」という夢を実現できないままに大学を卒業して田舎教師となり、その後私学に転じて今に至る。全力で書いて応募した長編小説「イノコ」は日の目を見ないままに埋もれてしまった。少なくともこれを書いた時は、自分が賞をとって作家デビューして、「イノコ」が映画化されて莫大なゼニが転がり込み、ヒロインは田中麗奈で・・・などと夢想していたお目出度い自分がいたのである。

 今、自分は何のためのこの日記を続けているのだろう。自分にとって日記を書き続ける意味はどこにあるのだろう。

 そんなことを考えるようになったということは、オレにとっての「潮時」が、そしてこの日記の「臨終」が近づいてきたということなのかも知れない。ただ、オレは「自然消滅」ということはしたくない。臨終のそのときは盛大にしたいと思うし、まだまだ書き残したことはたくさんある。

 オレがもっとも恐れることは、自分の突然死によってこの日記が中断されることだけだ。一年間に二度も救急車で運ばれた自分にとって、それは決してありえない話ではない。

 オレの日記がもう一度アクセス数1万に復帰できる日が来るのか。あるいはこのまま滅び行くのか。そのいずれになるのかはわからない。ただ、オレは書きたいことを書き続けるだけである。


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