2010年06月18日(金) |
宮崎県民をお断りするべきなのか・・・ |
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口蹄疫が宮崎県全県に広がりつつある。宮崎県民が外出するときに、身体のどこかに口蹄疫のウイルスが付着してるかも知れないということで、豊後大野市のように宮崎県民お断りの方針を打ち出す自治体が出現した。それに対して抗議があり、市長は方針を一部撤回した模様である。読売新聞の記事を引用しよう。
宮崎県民お断り、抗議殺到で個人は除外に
口蹄疫
大分県豊後大野市が口蹄疫(こうていえき)発生地の住民による施設利用の制限を決めた問題で、同市の橋本祐輔市長は17日夜、個人は対象から除き、団体利用に限って利用を断る考えを示した。
宮崎県境の同市は「人を介してウイルスが運ばれる恐れがある」と判断。16日に公民館や体育館など約100か所で、川南町や宮崎市など5市6町からの利用申し込みを受け付けない方針を決めた。19、20日に宮崎県の2チームが参加して行われる予定だった中学野球大会の主催者にも市営球場の利用を断った。
しかし、17日になって宮崎県民を中心に「感情を逆なでするもので許せない」といった苦情の電話などが多数寄せられた。山田農相や同県の東国原英夫知事も同日、豊後大野市の対応は、風評被害の一種だとの認識を示し、「消毒を徹底すれば問題ないはずで、行き過ぎだ」と批判。仙谷官房長官も懸念を示した。
同市の橋本市長は同日夜の記者会見で、施設の利用制限について「団体の人数や、施設と畜産農家との距離などを個別に検討して判断する」と述べた。その上で「妥当だと考えているが、国の指導があれば従わざるを得ない」と、方針転換もあり得ることを示唆した。
農林水産省は口蹄疫発生後の4月末、各都道府県に対し、発生県からの人の出入りを制限するといった過剰反応をしてはならないとする通知を出している。
(2010年6月17日22時49分 読売新聞)
オレはいずれ口蹄疫は九州全土に広がると見ている。人の出入りを規制することは不可能だし、あんな程度の消毒でウイルスが殺せるとも思えないからだ。しかし、これは広がった時点でもう逃れられなかったことである。食い止めるには最初の数頭の段階で止めるしかなかったのである。すべての責任は風評被害を恐れて最初の水牛の発病の時に情報を隠したことにある。その罪は万死に値する。それを診断した獣医師の責任も重い。
オレが今恐れているのは、口蹄疫のウイルスを付着させた宮崎県民の方がたとえば奈良観光で鹿とふれあうようなことである。もしも奈良公園の鹿に口蹄疫が感染すればまたたくまにすべての鹿に広がるだろう。そうなるともうどうしようもないし、野生の鹿に広がれば全頭殺処分というわけにもいかない。
だからといって奈良県が「宮崎県民は観光お断り」と拒否するわけにもいかないのである。ただ、防疫上の観点に立つならば、宮崎県には鎖国ならぬ鎖県してもらって、すべての行き来を止め、鉄道もストップさせて完全に口蹄疫が終息するまでは一切人間の移動を禁止すべきだろう。物流が完全に止まるのだ。そんなことできるはずがないのだから、実質不可能ということになる。
宮崎県は食糧を自給自足できないのか。県内でとれるものだけで県民の食はまかなえないのか。それが可能ならば鎖県も検討してみる段階ではないか。今ならまだ他府県に広がる前である。なんとか食い止めないといけない。しかし、江戸時代ならまだわかるが、現代に鎖国ならぬ鎖県はできないだろうし、県境を越えてイタチやタヌキなどは行き来するだろうし。そいつらがウイルスを運ばないという保証はないのである。ただ、現実に口蹄疫を広がらせているのはまぎれもなく人間の経済活動なのである。
このままでは日本の畜産は壊滅してしまうのだ。今が非常事態であるということを考えて、人間の移動制限を盛り込むべきである。もしも宮崎県から他府県に通勤している方があればすべて休職扱い、逆の場合も休職にして移動を不要にして、観光客もすべてストップさせ、飛行機も欠航させるという極端な体制をとらないとダメである。宮崎県内の経済活動に重大な支障が出ることは間違いない。それは国家が補償するしかない。
しかし、そんな極端な対策を行えば必ず文句をつける連中が居る。そういうわけでなんのまともな対策も叶わぬままに、このまま宮崎県の畜産は崩壊し、やがてその被害は九州全土に広がるだろう。県境封鎖なんてことを今更行ってももう手遅れだとオレは思う。すでに人間の体やクルマに付着してウイルスは移動しているだろう。それにしても口蹄疫とは恐ろしいものである。
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