2010年03月21日(日) |
オレは竹原市長を支持しない! |
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オレは以前に日記の中で、議会と対立しながら信念を貫く竹原市長を応援することを書いたことがある。法外な金額の退職金割り増しや市職員の高給ぶりを暴露したことなどは評価できるだろう。しかし、最近の迷走ぶりにはかなり失望している。自分の親族企業に落札の最低価格をばらしていたという疑惑もあるが、オレが断じて許せないのはこの教育現場への介入である。読売新聞の記事を引用しよう。
阿久根市長、県立高の生徒処分に異議唱え介入
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)が、運動部所属の男子生徒を大会出場禁止とした県立鶴翔高(阿久根市)の生徒指導について、「(指導を)変更しないならブログやメディアに出す」と同校に迫っていたことがわかった。
あべ松(まつ)和成校長によると、同校は今年2月、校内のトイレでたばこを吸うなどした複数の生徒を処分。問題となった生徒は喫煙生徒と一緒におり、喫煙は否定したが、「周囲の喫煙を黙認した」として、今月下旬から始まる大会への出場を禁じた。(「あべ松」の「あべ」は木へんに青)
今月18日になって、同校に竹原市長名で出場禁止撤回を求める県知事あての文書がファクスで届いた。電話で改めて説明を求めた校長に対し、市長は喫煙を否定した生徒を出場禁止にすることはおかしいと主張。「出場禁止を変更するのか、しないのか」と迫り、応じなければ自分のブログへの掲載やメディアへの情報提供をすると告げた。校長は「構わない」と答えたという。
あべ松校長は「校則に基づき、過去にも同様のケースで出場を禁止した。市長が関与してくる話ではないはず」と当惑している。(2010年3月20日19時57分 読売新聞)
校内で喫煙している生徒と同席した者を処分するのは当然である。本人が吸っていないと主張したところで、その場にいることが罪なのだから学校側の処分は妥当であるとオレは考える。運動部に所属して大会出場を目指す生徒ならなおさらそうした部分はクリーンにしないといけないとオレは思うのだ。
公立高校にかつて勤務してきたオレは、喫煙生徒の言い訳にはほとほとあきれたものである。トイレでの喫煙が見つかった生徒が堂々と「吸ってない!」と主張するのである。ではその手に持ったタバコは何なのかと訊くと、「床にこのタバコが落ちていたので捨てようと思って拾ったところに先生が入ってきた!」などと答えるのだ。昔の学校ならその場で生徒をぶん殴るところだが、今は「体罰禁止」でそういうわけにもいかないのである。(ただ、そんなふざけた言い訳をする馬鹿をぶん殴ることには賛成する方も多いと思う。)
学校で生徒にどのような懲戒や処分を与えるかは学校の自由裁量であり、そこに政治権力が介入することは許されない。成績が悪い生徒が留年させられるのは当たり前で、政治家の息子だからとか有力者の子弟だからなんてことは全く無関係である。そうした理由でルールをねじ曲げることは断じて許されないのだ。息子が留年したのはケシカランと国会議員が怒鳴り込んできても、国会議員でありながら息子の不勉強を注意もできないのかと逆に怒鳴り返してやればいいのである。
最初、オレは竹原市長のことを野次馬的な気分で応援していた。部外者であるという気楽さもあるが、公金を私物化して高給に充てていた市職員たちへの締め付けには賛成する部分もあったからである。しかし、学校現場への介入は許せない。もしも一介の教師であるオレがこういう形で圧力を受けたならどうだろうか。もしもそれが阿久根市立の学校だったらおそらく竹原市長は人事にまで介入しただろう。政治権力が学校現場に介入するといったいどうなるのか。その恐ろしさは歴史が証明している。
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