2010年03月15日(月) |
なぜトキは襲われたのか? |
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トキは日本の宝である。それがたとえ中国から来たものであり、固有種はすでに絶滅しているとしても関係ないのである。そのトキさまを襲うとはけしからんのである。テンの分際でトキを狙うとは全くもって許せないのである。まさにテンをも恐れぬ所業である。おっと、意味が違うか・・・
しかし今回のテンによるトキ襲撃事件の原因は、ケージの手抜き工事にあったのだ。アサヒコムの記事を引用しよう。
トキ襲われたケージにまたテン侵入 すき間計263カ所 2010年3月14日22時41分
新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターでトキ9羽がテンに襲われて死んだ問題で、訓練ケージの周囲にテンの侵入経路になりうる穴が複数見つかり、14日未明にもケージ内にテンがいたことがわかった。
同日、センターを視察した小沢鋭仁環境相にも報告された。環境省によると、ケージの周囲の金網や柱との継ぎ目を調べたところ、外敵の侵入を防ぐことを想定して設けた金網の編み目よりも、広く開いた場所が計263カ所あった。最大は高さ5.5センチ、底辺28センチの三角形のすき間で、体長約40センチのテンが出入りできるとみられる。
また、夜間の撮影ができる監視カメラを13日に設置したところ、14日午前0〜4時の間に計4回、ケージ内を動くテンが映っていた。
小沢環境相は、現地の職員とともにケージの中に入って状況を確認。「どこからでも入れる状態だ。工事の発注がどうなっていたのか徹底的に調べて対応したい」と述べた。
すきまがあって、小動物が侵入できる状態のケージを作った業者はいったい何を考えていたのか。こんな欠陥施設を作ったことで国民の宝が殺されたのである。しかし、完成したときにそんな単純なことにどうして気がつかなかったのだろうか。なんのための金網を張ってるのか。そこから侵入されないためである。しかし、その金網の編み目よりもでかいすきまが存在したら何の意味もない。どうしてこんなずさんな工事が放置されたのか。今回の被害はその工事業者にすべての責任があるのだ。
もっともこんなことになった背景には、この「佐渡トキ保護センター」の職員がたるんでいたということも大きいだろう。繁殖して増えてきたので安心していたのだろうか。
テンの侵入を防ぐために業者はいますぐに改修工事を無償で引き受け、その工事が終わるまでは毎晩寝ずの番でトキを守らせるべきである。
しかし、たかがテンがトキを襲ったという事件で、わざわざ環境相が佐渡まで視察に来るというのにも驚いたのである。大臣が視察に来なければならないほどの事件なんだろうか。確かにトキは国の宝だが、だからといって大臣がお供を大勢引き連れて視察に来るほどのこともないかと思うのだ。
たかがトキ、されどトキなのである。それにしても工事業者も工事業者だが、センターの職員が気付いていなかったことにもあきれるのである。あんたら少なくともトキ飼育のプロのはずじゃないのか。なんでそんなことにちゃんと気を配ってなかったのか。
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