2010年02月22日(月) |
良心ある作家たちよ、今すぐJVCAを脱退せよ! |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
オレは 2009年10月03日(土)の日記「 著作権料という名のみかじめ料をぼったくる組織」で JVCA 日本ビジュアル著作権協会の活動について厳しく批判した。その後、JVCAからのオレの日記内容に関しての反論や攻撃など期待していたのだが残念ながら何もなかったので拍子抜けしていたのである。ところが2月18日の毎日新聞でJVCAのことが話題になっていた。その内容はやはりオレが以前の日記で書いていたことを裏付けるものだった。この組織は著作権に関する訴訟を起こさせて。その時に得たゼニをピンハネすることがシノギになっていたのだ。なんとも卑怯な連中である。毎日新聞の記事を引用しよう。
著作権代行会社:訴訟あっせんで報酬か 非弁活動容疑 2010年2月18日 2時35分 更新:2月18日 2時35分
著名な作家らの著作物使用の許諾代行をしている株式会社「日本ビジュアル著作権協会」(東京都新宿区)が、作家らを原告とする著作権絡みの訴訟を提携先の弁護士にあっせんし、賠償金の一部などを報酬として得ていた疑いのあることが関係者の話で分かった。弁護士以外が報酬目的で法律事務をあっせんするのは非弁活動として弁護士法で禁止されており、検察当局が同法違反容疑で捜査している模様だ。
同社は、報道カメラマンだった曽我陽三社長が82年に設立し、02年に現在名にした。曽我社長が理事長を務める同名の一般社団法人があり、会員は1月現在、谷川俊太郎さんや妹尾河童さんら作家や詩人、学者など約380人で、会費は無料。
関係資料によると、同社は出版社などの学習教材に著作物の2次使用を許諾するかを会員に確認し、代行するのが主な業務。著作権侵害がないか出版物の調査もしている。調査を基に会員を原告とする損害賠償訴訟を東京地裁などで約20件起こし、一部は和解が成立。提携する弁護士を会員一人一人に担当弁護士として充てている。
複数の会員や元会員によると、著作権侵害が見つかると同社から提訴を持ちかけられ、担当弁護士名などが書かれた「委任状」に署名を求められた。示談や訴訟で賠償金を得た場合、原告の会員は半額程度しかもらえないという。
曽我社長は毎日新聞の取材に「弁護士の下請けみたいな仕事はやっていた。事務経費はもらっているが、違法なことはやっていないつもりだ」と話した。また、同社と提携する複数の弁護士の事務所は「一切お答えできない」などと、いずれも取材を拒否している。
このJVCAは登録している作家ら著作権者に代わって勝手に高額な使用料をふっかけていた。作家から一任を受けるには文化庁への登録がいるのだがその手続きは完了されておらず、これは明らかに「著作権等管理事業法」違反である。この「著作権等管理事業法」では著作物の使用料を一任型と非一任型と区分していて、一任型の場合は文化庁に登録した上で約款と使用料規定を届け出ないといけないのである。JVCAは2009年6月に一任型として登録したが、約款などの届け出が完了していないので現在も非一任型のままだ。なぜ届け出が遅れてるのかだが、おそらく超高額のぼったくり使用料をいつも言いがかりのようにつけてくるJVCAがその金額をそのまま届ければ文化庁の認可が下りる可能性が低く、かといって妥当な金額を届け出ればシノギが減ってしまうからだとオレは憶測している。
非一任型であるにもかかわらず、登録作家へ提供された資料ではJVCA側が勝手に決めた使用料や印税率が明記されてる。作家側にしてみれば「勝手に名義を使い、使用料を決められてる」ようなものである。しかもその金額は超ぼったくりなのである。もしもその高額使用料を知ったら作家たちの中には拒否する者も出てくるだろう。高すぎて使ってもらえないことよりも、多くの人に読まれることが作家の願いだからだ。
谷川俊太郎や五味太郎のように守銭奴に堕した作家たちがこのJVCAに所属してぼったくりの片棒をかついでることに関してはオレはどうでもいい。はっきり言って彼らには大きく失望している。オレは谷川俊太郎の詩が昔は好きだったが、いくら詩がすぐれていてももう読まないし買わない。生徒に紹介もしない。
オレが許せないのは。敬愛する安房直子さんがこのJVCAに登録されていることなのだ。ご本人は若くしてお亡くなりになってしまったのでご遺族が登録しているのだと思うのだが、どうか今すぐ脱退して欲しい。オレは安房直子さんの作品を読んだときに衝撃を受けた。児童文学作家の中で宮沢賢治と比べられるのは彼女だけだ。こんな素敵な作家がたまたまJVCAに登録されて高額著作権料ぼったくりのメンバーになってしまったために子どもたちに読まれる機会を失うことは、出版界の損失である。彼女の遺志はおそらく「お金なんかいらないから多くの人にいつまでも読み継がれて欲しい」だった気がするのだ。それだけの価値が彼女に作品にはある。今の児童文学の中で100年後にも読み継がれてるのは宮沢賢治と安房直子だけだとオレは断言する。しかし、JVCAに登録されたままなら彼女の作品は埋もれてしまうかも知れないのだ。それは惜しいのである。他の2流3流の有象無象どもはどうでもいい。自分の作品にたいした価値もないくせにこんなぼったくりのヤクザまがいの組織に登録してる時点でただのアホである。だからオレはとっくに見捨てている。ただ一人、安房直子さんだけは埋もれてはならない宝石だと思うからここで訴えるのだ。
JVCAのWEBサイトでオレは「なんでこんな多くの作家が登録してるのだろう?」と疑問を感じた。その理由も明らかになってきている。2月20日の毎日新聞の記事によると、JVCAは著作物使用の許諾代行をする際に作家らに他の著作権権利事業者への委託を解除させていたのである。いわゆる「引き抜き」だ。おそらく「うちに登録した方がゼニたくさんもらえまっせ!」などと言って勧誘したのだろう。引き抜きのために用意した書面に署名・捺印させて回収し、その作家が登録していた事業者に送付していたのである。
私立中学、高校の入試問題で出題された作家たちが、それらの入試問題を編集して出版している学習教材の出版社に対して法外な使用料をぼったくることに対してオレは反対し続けてきた。入試問題で使われることは名誉なことであり、またそこで掲載されることは一種の宣伝であって決して作家に不利益ではない。学校ごとの入試問題集は出版点数も少なく、もしも使用料を設定したとしても妥当な金額はかなり少額になるだろう。だったらそんなわずかな金額を無理に設定するよりは「宣伝してもらってる」と割り切って無償提供する方がすっきりするとオレは思うのである。そのわずかな使用料さえも欲しいという貧乏な作家がいればそれはそれで支給すればいいと思うのだ。作家本人が決定すればいいのである。
今ここで問題なのは、このJVCAが作家本人には知らせずに勝手に高額な使用料を設定していたり、著作権の訴訟を起こさせてその賠償の半分くらいをピンハネしたりしている「みかじめ料」「非弁活動」なのである。著作権はちゃんと保護されるべきだ。それに関してはオレは全く異論はない。お隣のパクリ大国みたいな状況になってはならないと思うのである。本来守られるべき権利も、こんなヤクザみたいな組織に利用され、ゼニのために使われるものになってしまえば意味がない。オレがここで問題にしてるのはJVCAのこのやり方であり、本来の著作権そのものの趣旨を歪めた行動実態である。
JVCAがそうやってぼったくったゼニはどんなふうに分配され、誰のフトコロに入ってるのか。税務調査もしっかりとやってもらいたい。この機会にこの救いようのない圧力団体の内情が暴露され、その実態が全て明らかになることをオレは望んでいるのだ。
この事件に関連したブログ
安房直子コレクション 全7巻セット
きつねの窓 (ポプラポケット文庫 (051-1))
なくしてしまった魔法の時間 (安房直子コレクション)
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館