2010年02月01日(月) |
なんのために造った地下鉄なのか |
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これから日本の人口はどんどん減っていく。少子高齢化は加速するが、出生率は上がらない。これはどうしようもない世の中の流れである。人口が減っていくということは、これから道路や鉄道などのインフラ整備にゼニを使わなくてもいいということである。今あるもので十分であり、いずれ余裕ができてくることが確実なのだ。それなのにさらに地下鉄を伸ばそうとしてる自治体もあれば、東京大阪間の交通量がこれからまだ増えると期待して第二東名高速や中央リニア新幹線という計画があるのだ。オレに言わせれば「あほか!」である。人口はどんどん減っていき、環境汚染は進み、人類はこれから滅亡に向かうのである。そのことを我々は謙虚に受け止めないといけないのだ。後世に借金だけを残す意味のない公共事業をいつまで続けるのかとオレはあきれている。
神戸市と言えば飛行機のろくに飛ばないクソ空港を市民の税金で造らせた馬鹿自治体だが、無駄遣いはそれだけじゃなかった。空港よりも金額は少ないが赤字確実の地下鉄も造ってるのである。アサヒコムの記事を引用しよう。
神戸地下鉄海岸線10年続き赤字へ 「起爆剤」あて外れ 2010年1月31日
神戸市営地下鉄の海岸線(延長7.9キロ)が2010年度、約60億円の赤字を計上する見通しになったことがわかった。開業以来10年連続の赤字で、累積赤字は約770億円にのぼる見込みだ。
海岸線は神戸市の沿岸部を走る路線で、JR三ノ宮駅に近い三宮・花時計前駅と長田区の新長田駅を結ぶ。
総事業費2350億円を投じて阪神大震災後の01年に開業。「復興促進の起爆剤」と期待され、当初の需要予測では1日平均約14万人の利用客を見込んでいた。ところが、初年度は3万4446人、08年度も4万1660人と予測の3割程度に低迷。市は10年度も約4万5千人程度と予想し、赤字額を算出した。
市が07年にまとめた事後評価報告書では、利用低迷の原因として、震災による人口減少や、沿線の新長田駅南地区再開発などの復興事業の効果の遅れなどを指摘した。
神戸市営地下鉄には海岸線の他に1977年開業の西神・山手線(延長22.7キロ)があり、地下鉄事業全体では10年度に累積赤字が約1230億円になる見通し。(笹井継夫)
単年度の赤字が60億円だから一日あたりで1800万円くらいの赤字を出してるということになる。予測の3割しか客が乗っていないというのだからあきれてしまうのだが、その大甘の需要予測を出したのはどこの誰なんだ。利用低迷の原因を「人口減少」「復興事業の遅れ」としているが、それこそオレがこの日記で罵倒したように、神戸市が地上げまがいのやり方で住民を追い出した結果じゃないか。神戸市の幹部はそんなこともわからなかったのだろうか。
いや、わかっていたのかも知れない。この地下鉄は「神戸市役所の通勤の利便性のために造られた」などという陰口も叩かれているくらだからだ。実際これに乗ってもどこにも行けないわけで、全く意味がないのである。三宮から新長田に行きたかったら素直にJRで行けばいいのである。大阪市役所の通勤のために造られた京阪中之島線よりもさらにタチが悪いのである。
大阪でも同様の地下鉄計画があった。舞洲や夢州という無人島に地下鉄を整備してそこにニュータウンを建てるという計画である。しかし、地価がどんどん下がって大阪環状線の内側の便利なところにたくさんマンションが分譲されてるというのに、誰が好きこのんでそんな不便なところに住むだろうか。オリンピックが流れてくれたのでこの計画はストップしたとオレは思っていたが、もしもまだ計画が生きてるのなら大変である。そんなものを造れば大阪市は借金で破産するぜ。
人口が減れば土地も家も余り、地価も下がって家賃も値下がりし、本当ならバラ色の未来が来るはずなんだ。需要と供給の原則からそうならなければならないのだ。ところが土地価格はなかなか下がらないし、不動産は今が買い時などと広告がバンバン入る。金持ちどもはなんとか自分たちの資産の目減りを防ぎたくて、土地が値下がりしないように必死で政治家を動かしてるのだ。しかし、その無駄な努力もいつかは水泡に帰す。一気に不景気が加速し、家や土地が投げ売りされる未来がやってくる。できることならオレが生きてるうちにそのカタストロフィを見たいのだが。こんなにたびたび入院してるようじゃオレの寿命の方が先に来そうだぜ。
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