2010年01月08日(金) |
派遣村に集まった人たち |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
年末年始に東京都の「公設派遣村」に集まった人たちというのはどういう方たちだったのだろうか。派遣を切られると同時に住居も失った場合、普通なら実家に帰るということを考えると思うのだが、さまざまな理由(親の離婚とか死亡とか)で帰るべき家がない場合もある。その方たちがホームレスにならないようにと設置されたのがこの施設なんだが、どうやら集まった方々の中には、なぜ派遣村があるのかという意味がわかっていない方もいたようだ。
この派遣村が、1月5日〜18日までの就職活動費としてまとめて2万2000円を入所者たちに先渡ししたところ、そのゼニは真っ先に酒代やタバコ代に使われ、おそらくギャンブル記事が目的だと思うのだが、スポーツ新聞を買った者もいたという。2万2000円を競馬や競輪で何倍にも増やせると思ったのだろうか。残念だが、そういうことをふだんしているから今の状況になってるということが全くわかっていないのである。自分の生活を再建するための貴重な資金を、酒やタバコに浪費できるような人たちだからそうなったのである。そのままパチンコに直行した者もきっといただろう。そしてもうすでに全額使い果たした馬鹿もいるはずだ。そういう馬鹿までさらに税金で救わないといけないのか。オレはつくづくあきれてしまうのである。
産経新聞の記事を引用しよう。
就活費で酒、たばこ…「公設派遣村」悪質入所者に返金要求へ 2010.1.7 00:46
このニュースのトピックス:労働・雇用
年末年始に住居がない失業者に宿泊場所や食事を提供する東京都の「公設派遣村」で、一部の入所者が就労活動のため都から支給された現金を酒代やたばこ代に使い、施設内で禁止された飲酒などの問題行動を取っていたことが6日、分かった。都はすでに泥酔状態となった男性1人を退所処分にしたほか、悪質な入所者には退所時に支給額と領収書の差額の返金を求める方針。
派遣村は5日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区、4日に閉所)から大田区の都の臨時宿泊施設に移転。都は入所期限の18日までの就労活動用の交通費と昼食代として、入所者1人当たり計2万2千円を支給した(562人、総額約1236万円)。ところが、多くの入所者が活動費を受け取った直後に近くの小売店で酒やたばこを購入していたことが判明。店員は「朝から1万円札を握りしめた入所者が大勢並んで買い物に来ている。たばこがかなり売れ、酒やスポーツ紙などを購入する人も少なくない」と証言した。60代の入所者の男性は「都に提出する領収書がいらない交通費に出費したことにして帳尻を合わせたい」と話した。
複数の入所者によると、移転した5日夜には酒を飲んだ入所者が騒ぎ、荷物が盗まれるといった騒動が発生。「みんな殺気立っていたが、現金を渡されたことで静まった」と30代男性は振り返った。施設では飲酒を禁止しており、発覚すれば退所処分となる。
派遣村は午後4時半が施設に戻ってくる“門限”となっているが、6日は午後8時を過ぎても約100人が戻っていなかった。
一方、都は6日、施設で生活保護説明会を開催。23区と八王子市の担当者が入所者と面談を行ったほか、就労支援のため1時間置きに最寄り駅まで送迎する貸し切りバスを用意。入所者の朝夜食に1食当たり約500円の弁当も支給した。都の当初の派遣村予算は6千万円だが、関係者は「予算を大幅に超えることは確実」と話す。
職場を解雇され、インターネットカフェを転々としていた男性(46)は「就労活動のふりをして時間をつぶしている人もいる。本当に困窮している他の入所者が迷惑している」と語った。
今回の報道でもっとも迷惑してるのは、派遣村にやってきた方の中でも本当に困窮していてまじめに就職活動してる方だろう。しかし、その割合は何%くらいなのだろうか。上記記事には「多くの」としか書かれていない。その多くというのは7割なのか9割なのかわからない。もしも「多くの」が7割ならば、3割はまじめにそのゼニを就職活動費として使ってるということになる。不心得者が一部存在しても、ちゃんと役立ててる人がいるのだからそれでいいという考え方も成り立つだろう。しかし、不心得者がそのまま何のペナルティも受けないなんてことは間違ってる。少なくともそのゼニが公費で賄われてるということはわからせるべきであり、怖い管理人さんからぶん殴られる程度の罰はあってもいいと思うのだが、そんなことを言い出すと「江草は体罰を肯定するのか?」などという批判を浴びそうなので冗談だと書いておくが、なんだか行政側が舐められてるような気がしてならない。
この酒やタバコを愛する元気な派遣労働者たちの中には、運良く生活保護受給に成功してそのまま遊び暮らす身分を手に入れる者も出るだろう。彼らの善意や良心なんてものがあてにならないことは今回すでに明らかになった。そして世間の偏見はさらにひどくなるだろう。
今の時代が就職難というのは大間違いだ。大学卒が増加した結果、大学卒がかつてついていたようなホワイトカラーの求人に対して、求職者(つまりは大学生の人数)が増加しただけである。人口は減ってるのに大学が増加した結果、昔よりも圧倒的にお馬鹿な学生が増えているわけで大学生の就職内定率が下がるのは当たり前である。
新卒者を採用してる企業はちゃんとあるし、人手不足の業界もたくさんある。ただ人が来ないというだけであり、楽にゼニがもらえる仕事をみんなが選ぼうとしている間は就職難とは呼べない。どんな仕事でもなりふり構わずに・・・というところまで追い込まれた状況ではないことは、公設派遣村の入所者が最初に求めたものが酒やタバコであったとい事実から明らかである。この「援助されることに甘えてる人たち」にとって、派遣村を担当してる職員なんていくらでもだませるちょろい存在に過ぎないのだろう。
こんなニュースもその後出ている。
2万円受け取り、200人が所在不明…派遣村
年末年始に、東京都が用意した国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)を利用し、その後も都が提供した宿泊施設を利用した失業者557人のうち、201人の所在が分からなくなっていることがわかった。
都は6日午前に、求職活動の際の交通費や食事代などとして、1人あたり現金2万円を支給したばかりで、その直後から施設を無断で抜け出す利用者が続出したという。
都は当初、失業者への支援を4日午前までとしていたが、生活保護の審査などに時間がかかることから、その後も支援を継続していた。都によると、現在提供している臨時宿泊施設「なぎさ寮」(大田区)の利用者は名簿上557人いるが、都が7日夜に確認したところ、実際に同施設に宿泊しているのは356人にとどまり、155人が外出の届けを出したまま戻っていないほか、届け出のなかった46人の所在も分からなくなっている。
(2010年1月8日11時36分 読売新聞)
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館