2009年12月05日(土) |
ゲームのように人を殺す鬼畜ども |
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米軍にとってタリバンを殺すのは正義なのか?タリバンは全員テロリストなんだろうか。誤爆によって自分の家族を殺された民衆は心情的にタリバンの側に立つかも知れない。それもまた米軍からみれば排除すべき敵になるのだろうか。オレはこの「無人機による空爆」という記事を読んで、さらに気分が悪くなった。オバマ大統領はアフガニスタンへの増派を決めたそうだが、人殺しばかり大勢投入してもいったい何が変わるというのか。
米、無人機でのアフガン空爆を拡大か 米紙報道 2009年12月4日23時49分
【ワシントン=望月洋嗣】米紙ニューヨーク・タイムズは4日、オバマ政権が、国際テロ組織アルカイダなどの拠点とされるアフガニスタンとパキスタンの国境地帯で、無人機による攻撃の拡大を承認したと報じた。駐留米軍3万人を増派するアフガン新戦略に合わせ、攻勢を強めたとみられる。民間人の犠牲が増える恐れもある。
同紙によると、オバマ政権は無人機の使用を控えていたパキスタン西部バルチスタン州への攻撃も検討し、パキスタン当局と協議している。同州にはアフガンの反政府組織タリバーンの後方支援基地があるとみられ、州都クエッタには最高指導者オマル師が潜伏するとされる。
記事の中に「民間人の犠牲が増える恐れもある」と書かれているが、恐れではなく実際に民間人が犠牲になってるのである。「誤爆」によって日々多くの命が失われてきたのだ。そしてこの「誤爆」に対しては何の賠償もされない。その死には何の意味もないのだ。おそらくこの無人機も多くの無辜の死を生むのだろう。そのどこに正義があるのか。
フセイン政権のイラクには平和と秩序があった。教育は無償で、人々は豊かな生活を享受していた。その幸福を破壊したのは誰か。圧倒的に優勢な兵力と武器で、一方的に言いがかりを付けて攻め込んできたのは誰か。鳩山総理はこのイラク戦争のどこに大義があったと思うのか。もしもこれが間違った戦争であったと思うならば今からでも遅くない。しっかりとその主張をすべきである。
100%安全なところから無人機で攻撃を行い、一方的な破壊と殺戮を行うことがゲームとどう違うのか。そうして殺される側は関係のない市民の場合だってあるのだ。無人機で攻撃されるのがタリバンの兵士であったとして、タリバンには米軍によって殺されるだけの理由があるのか。タリバンがケシの栽培を禁じたことがいけなかったのか。西欧社会が必要とするだけのヘロインが入手できなくなるからタリバンを排除しないといけなかったのだろうか。そう、なぜ彼らは殺されないといけないのか。オレにはその理由がわからないのである。テロリストだから殺すという。そのテロはそもそもなぜ起きるのか。百歩ゆずってタリバンたちがテロリストであったとして、テロによって彼らが目指しているものはいったい何なのか。それを理解した上で米軍はタリバンを鎮圧したいのかどうか。
殺人がまるでシミュレーションゲームのように行われ、そのために膨大な戦費が投入され、そして多くの破壊と孤児を生むこの事実を前にしてオレは暗澹たる思いになる。かつてその殺戮を熱狂的に支持した小泉純一郎という男がいた。鳩山総理はこの殺戮をどう感じておられるのだろうか。天皇陛下はどう思っておられるのだろうか。アメリカの悪に対してきちっとモノが言える、そんな総理はいつになったら出てくるのか。
ただ、これだけははっきりと言ってもらいたい。
「我が国はアフガニスタンを破壊することに協力する気はない。あんたたちがめちゃめちゃに壊した国を復興するためにこそ働きたい」と。
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